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CRMなら無料でも設定可能。HubSpotのフォーム機能の使い方

2021年8月6日 (公開 :2020年8月25日)

氏名やメールアドレスなどの顧客情報の収集や、アンケートなどで使用する入力フォーム。自分で手配して作るとなると、時間やコストがかかってしまうものです。そこで、オススメしたいのがHubSpotのフォーム機能です。場合によっては無料で利用できます。今回は、HubSpotの中でもフォーム機能に着目して、その機能や使い方についてご紹介します。

目次

HubSpotでフォームが使えるとこんなに便利

CRMなら無料でも可能

具体的な設定方法

CTAでフォーム機能をより効果的に利用

まとめ


HubSpotでフォームが使えるとこんなに便利

HubSpotのフォーム機能には、多くの魅力があります。特にHubSpot特有のものをいくつかご紹介します。

A フォーム作成にプログラミングの知識がいらない

通常、入力フォームを作るとなると、コードを書いてできたものをサイトのレイアウトに合わせて設置するなど、時間と手間や専門的な知識がかかります。しかし、HubSpotでフォームを作成する際には、このようなHTMLやCSS、PHPといったプログラミングの専門知識は必要ありません。HubSpotであれば、入力項目や入力規則などをドラック&ドロップを中心とした直感的な操作だけで、簡単に作成できます。また、既に設置したフォームの項目追加や修正も、非常に簡単です。

B フォーム入力情報をリード管理機能と自動連携

HubSpotには、CRM機能も備わっています。CRM機能とは、自社の顧客もしくは追客中の見込み顧客の氏名などの基本情報やコンタクト履歴をまとめて管理できるものです。HubSpotでは、フォーム入力が発生したら、入力された情報は顧客名と共に自動で登録され、簡単に管理ができます。またその顧客の登録情報に応じて、適切なアプローチをして契約に繋げることも簡単です。また、既にHubSpotに登録されている顧客であっても、新規のフォーム入力があれば、入力された情報を自動で追加登録してくれます。

C 他サイトへの埋め込みも簡単

HubSpotのフォーム機能で作成した入力フォームは、埋め込みコードを発行することによって、サイトに設置することができます。それは、HubSpotで作成したサイトだけではなく、WordPressをはじめ他のCMSツールによって作成したサイトでも、同じく簡単です。特に他サイトへの設置の場合は、レイアウトの設定は必要ですが、自分で一からコードを書いてフォームを作成するよりも、手間も時間もかからない上に、クオリティも高いものができます。


CRMなら無料でも可能

A フォーム機能は無料で使える

ここまで、HubSpotのフォーム機能の魅力についてご紹介してきましたが、実はこのフォーム機能は基本的に無料で利用できます。無料のCRM契約をするとフォーム機能が使えるようになるのです。無料の場合は一部制限がありますが、フォームの作成やサイトへの設置など、基本的なことはすべて無料の範囲内で行えるため、充分に便利です。まずはHubSpotが本当に自社のビジネスに合っているものなのかという判定も含めて、お試し感覚で利用するといいでしょう。

B Marketing Hub(有料版)では制限なく追加機能も

フォーム機能を使ってみて、もっと制限なく使いたいということになれば、有料版の利用を検討してみましょう。HubSpotのフォーム機能を最大限に活用できる有料版は「HubSpot Marketing Hub」というパッケージです。これを利用することによって、無料ではできなかったフォーム入力によって得られた顧客データの保管や活用、フォローアップEメールなどもHubSpotだけで行うことが可能になります。


具体的な設定方法

では、実際にHubSpotでフォームを作成して、サイトやページに設置する方法をご紹介します。

A HubSpotにログイン

まずはHubSpotにログインします。ログイン画面から、登録したメールアドレスとパスワードを入力しましょう。

B ポータルページからフォームを選択

ログインが完了したら、HubSpotのポータルページが開きます。HubSpotのすべての機能がここを通して利用可能です。この中で、フォームの作成をする際は、「マーケティング/リードの獲得/フォーム」を選択します

HubSpotのフォーム1

C フォームの作成を選択

そうすると、続いてはHubSpot内で作成したフォームの一覧と管理画面が表示されます。
を新規作成する場合は、右上側のボタン「フォームの作成」を選択しましょう。

HubSpotのフォーム2

D フォームの種類を選択する

続いては、作成するフォームの種類を選択します。HubSpotで作成できるフォームは2種類です。
通常のサイトやページに埋め込む形でフォームを設置する場合は「定型フォーム」、埋め込みではなく、ポップアップの形でフォームを出したい場合は「ポップアップフォーム」を選択しましょう。

HubSpotのフォーム3

E テンプレートをベースにフォームを作成

ここまできたら実際にフォームの作成に入ります。しかし、具体的にどうやって項目を決めてそれらを並べたら良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。そういった不安を解消するために、HubSpotでは、フォームの用途ごとにテンプレートが準備されています。用途が確実に定まっている場合や、すぐにフォームを利用したい場合は、このテンプレートを基に作成を進めましょう。
また、具体的に項目が定まっている場合は、何も中身がない「空白のテンプレート」もあります。こちらは、自分で項目を設定していくもので、テンプレートを使った編集ではできないコードを書いて細かい編集をする場合などに最適です。

HubSpotのフォーム4

F フォームの詳細設定

テンプレートが定まったら、フォームの詳細設定です。テンプレートの選択によって自動設定された項目の過不足の解消や入力された情報をどこに蓄積するかなどの設定もここでできます。

G ォームの公開と利用

ここまでで完成したフォームを公開しましょう。公開したフォームは、サイトに埋め込んだりポップアップとして設定したりすることによってすぐに利用できます。


CTAでフォーム機能をより効果的に利用

A CTAツールとは

HubSpotには、CTAというツールがあります。CTAとは、Call-To-Actionのことで、サイトやフォームページを訪れたユーザーが思わずクリックやフォーム入力をしてみたくなるような、魅力的なデザインにするためのものです。
HubSpotのCTAツールでは、デザインの知識がない方でも簡単に、ユーザーを惹きつけるデザインの作成ができます。設定できるものは、ボタンの色やフォンの設定などの細かいものから、サイト上に表示されるポップアップのデザインといった大掛かりなものまで様々です。
また、作成したCTAはHubSpotで作成できるあらゆるコンテンツ(ウェブサイト・ランディングページ・Eメール)に適用できます。
CTAツールを有効活用すれば、クリック数やサイトの滞在時間などが大きく改善されるでしょう。このCTAツール機能は、Marketing Hub以上の有料パッケージでしか利用できませんが、マーケティング機能をより効果的に利用して、顧客を獲得するために有効です。

B ユーザーごとにCTAをパーソナライズ

サイトやページを訪れたユーザーは、興味感心や属性などが多様です。そのため、興味を惹く表現やデザイン、訴求したいポイントも変わってくるでしょう。HubSpotのCTAツールでは、ユーザーごとにCTAを変えることができます。ユーザーが使っているデバイスや所在地、利用言語などを自動で判別して、その人にとって最適なCTAを自動で適用させることが可能です。HubSpotの顧客管理データベースに登録されていないユーザーであっても、関係なくCTAのパーソナライズは適用されます。

C A/BテストでCTAを最適化

CTAツールを使ってどんなにデザインやキャッチコピーなどを工夫しても、それが本当にユーザーの目を惹いて行動を促すために最適かどうかは分かりません。そこで行うのがA/Bテストです。デザインや内容が異なる2つのものを比較することで、どこが効果的に働いているのか、またどの部分が効果的ではないのかがわかります。HubSpotでは、このA/Bテストを簡単に行える上に、それぞれの分析データも自動で出力されるので非常に便利です。

 

まとめ

今回は、HubSpotのフォーム機能について、使い方や設定方法、魅力などをご紹介しました。普通にフォームを作成して、サイトへの埋め込みをするとなると、時間と手間が大きくかかってしまいます。それがHubSpotを使うことによって、機能性に優れた魅力的なフォームを作成してすぐに設置できるのです。既にサイトを持っている方でも、フォーム作成だけをHubSpotで行えば、いかに便利なものかを実感すると共に、顧客管理や営業活動は圧倒的に簡単かつ効率的になることを実感していただけます。まずは無料で試してみてはいかがでしょうか?

Topics: CRM, HubSpot

デジタルブログ編集部
執筆 デジタルブログ編集部

ゼクシィネットなどの数多くのメディア制作に携わった後、Investing.com日本版編集長。現在はデジタルマーケティング統括責任者。メディアで培ったノウハウを生かし、HubSpotを中心としたデジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、インサイドセールスなどを中心に執筆。HubSpot導入コンサルタントとしても活動中。