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HubSpot  CRMの無料チャットボットの使い方

2020年9月29日 (公開 :2020年6月25日)

HubSpotは、世界の約90もの国で利用されているCRMツールです。Webページの構築やメール配信、トラッキングなど、インバウンドマーケティングを効率的に行える様々な機能を安価で利用できるということもあり、人気が高まっています。
今回は数ある機能の中でも特にオススメをしている、HubSpotで装着できるチャットボット機能について、その魅力や使い方を詳しくご紹介します。

HubSpotのチャットを導入する魅力

A 問い合わせの工数削減に最適

HubSpotのチャット機能では、よくある問い合わせの内容に応じた文言を予め設定しておけば、問い合わせがきたとしても営業日や営業時間に関係なく、いつでも自動で返信がなされます。これによって、問い合わせに対応するために年中無休で人を配置して問い合わせ窓口などを稼働させておく必要もありません。HubSpotのチャット機能の導入は、人件費やリソース削減に最適なのです。

B 見込み顧客を獲得しやすい

HubSpotのチャット機能を導入すると、装着したWebページにチャットが設置されます。つまり、Webページを訪問したユーザーは、見ているサイトページから動く必要なく、チャットのアイコンをクリックすることによって、使うことができるのです。サイトに表示されたボタンを押すことで、チャットのウィンドウ画面が展開されます。そして、チャットは問い合わせ方法の中でも、利用するハードルが低く、メールや電話などでの問い合わせ方法よりも非常に手軽です。チャット機能を使って、ユーザーの疑問が簡単に解決されれば、サイトに対する信用や期待度が高まり、利用者ニーズに訴求されやすい状態ができ上がります。これによって、簡単に見込み顧客が獲得できるのです。

C プログラミングの知識は必要なし!導入が簡単

HubSpotのチャット機能は導入がとにかく簡単です。一般的にWebページの中にチャット機能をつけるとなると、専門的なプログラミングの知識を要し、チャットボットに回答してもらう内容を大量の回答例を読み込ませて調整するなど、とにかく手間と時間がかかって大掛かりな作業になります。それが、HubSpotを使ってチャット機能を導入すれば、プログラミングの知識は一切必要なく、回答も入力するだけで設定でき、簡単かつ直感的に作成可能です。

D 無料版でもチャット機能を利用できる!

HubSpotには、無料のものから使う機能によって料金が発生する有料のものまであります。無料版であってもビジネスに必要な多くの機能を利用できることもHubSpotの魅力であり、今回ご紹介しているチャット機能も、無料版で利用できるものです。無料版の場合、チャット機能を使ってできることは限られてしまいますが、それでも、ページを訪れたユーザーのステータスに合わせた自動応答メッセージの設定と送信はできます。ユーザーとコンタクトをとるためだけの用途であれば、無料版でも充分事足りるでしょう。無料版であれば、お試し感覚で気軽に利用できることもメリットの一つです。

チケットを使ってCRMの活性化

このチャット機能は、HubSpotに搭載されているチケット管理機能と合わせることによって、より効果的に利用できます。チケット管理機能とは、様々なタスクをチケットと呼ばれる形で、チームの内部で共有し、担当者の振り分けや進捗管理を簡単に行える機能です。チャットから問い合わせがあった場合、これまでのやり取りや要望をチケット化して、見込み客をスムーズにセールスチームに繋げてスピーディーかつ状況に応じた適切な追客が可能になります。

チャットを装着する手順

A HubSpotに登録・ページ作成

まずは、チャット機能を使う前に、HubSpotに登録してチャット機能を載せるページを作成します。既にHubSpotのCMSツールでサイトを構築しているという方は、次項のチャット機能の装着方法からご覧ください。

1 HubSpotトップメニューを開いて無料版の利用開始

まずは、HubSpotのプラン紹介ページから、無料版の利用申込をします。
チャット機能とそれに連携するツールを一連で試すとなると、申し込むべきパッケージは以下の5つです。

HubSpot CRM
Marketing Hub
Sales Hub
Service Hub
CMS Hub

紹介ページに記載されているもの全てということで、多い印象を受けた方も少なくはないかと思いますが、HubSpotを使ってできる一連の流れを試してみることによって、チャット機能をはじめそれぞれの機能の価値を感じていただけます。

2 ページを作成する
続いては、実際にチャットを載せるページを作成します。(ドメインの取得・接続については省略)
HubSpotのマーケティングメニューの右上にある作成ボタンから、「ウェブサイト」「ランディングページ」「ブログ」のいずれかを選択します。それぞれのテンプレートに合わせた構成で、本文や画像などの記事の中身と設定項目を埋めたら完成です。

B チャットの装着方法

では、実際にチャットの設定をして作成したページに載せる方法をご紹介します。

1 メニューからチャットフローを選択

HubSpot-chat手順1

HubSpotの管理画面のメニューの中にあるコミュニケーションからチャットフローを選択します。これがここまでご紹介してきたチャット機能のことです。チャットフローを開くと、右上に「チャットフローを作成」というボタンがあります。そうすると、これから作成するチャット機能をどこに載せるかを選ぶ画面に遷移するので、今回は「ウェブサイト」を選択しましょう。
HubSpot-chat手順2

2 チャットの概要設定

ここからは、チャットの見た目を決める設定に入ります。
まずは、書式設定からチャットのメインカラーを選択しましょう。既定の色もいくつかありますが、自分で自由に色の設定もできるため選択肢は様々です。

HubSpot-chat手順3

続いては、チャットのユーザー名やアイコン、ユーザーがチャットを開いた際に初めに表示されるメッセージの編集をします。挨拶のような文章だけではなく、出てくる質問を見越して、よくある質問に対する回答など誘導することも可能です。
HubSpot-chat手順4

3 チャットの返信対応設定
見た目が整ったら、次は実際にチャット機能そのものの設定に入ります。
営業日や営業時間、さらには担当者の稼働状況を設定することによって、チャットの返信対応のタイミングをユーザーに提示することが可能です。チャットということで、ユーザーはどうしても素早いやりとりを求めてしまいがちですが、こちらから返信できるタイミングを相手に伝えることによって、相手を無駄に待たせてしまうこともなくなり適切な期待値コントロールの役割も果たせます。
HubSpot-chat手順5

これで、チャット機能の設置に関する設定は完了です。最後にプレビューを確認して、チャットを公開しましょう。この手順を見るだけで、HubSpotのチャット機能を設置することが非常に簡単であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。


HubSpot-chat手順6
まとめ

今回は、HubSpotを使って導入できるチャットボット機能について、魅力や使い方をご紹介しました。自動返信や他の機能の連携など使い方やコツを掴めば、いまのビジネスを加速させるあらゆる可能性を秘めている非常に魅力的なツールです。
また、HubSpotはその他にもさまざな機能があるので、チャットと連動して使うとより効果が高まります。気になった方は、まずは無料版から試してみてはいかがでしょうか。

 

Topics: CRM, HubSpot

デジタルブログ編集部
執筆 デジタルブログ編集部

ゼクシィネットなどの数多くのメディア制作に携わった後、Investing.com日本版編集長。現在はデジタルマーケティング統括責任者。メディアで培ったノウハウを生かし、HubSpotを中心としたデジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、インサイドセールスなどを中心に執筆。HubSpot導入コンサルタントとしても活動中。