どれだけブログを書いても、閲覧数が一向に増えず、思うように効果が出ていないということでお悩みの方も多いのではないでしょうか?コンテンツをなるべく多くの人に見てもらえるために欠かせないのがSEO対策です。このSEO対策をすれば、記事の閲覧数は自ずと増えてくるでしょう。そこで、今回は、HubSpotで使えるSEO対策機能や、HubSpot独自のトピッククラスターについてご紹介します。
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SEOの重要性
まずは、SEOの重要性についてご紹介します。そもそもSEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことで、主にGoogleの検索エンジンにおいて自社メディアやブログの記事を評価してもらうための施策のことを示します。
では、Googleの検索エンジンに評価されるとどんなメリットがあるかというと、その記事に関連するキーワードで検索した際に、検索結果の一覧画面でなるべく上位に記事が表示されるということです。検索結果の上位に表示されることによって、人目につきやすくなり、記事が見られやすくなります。
SEOで重要な3つの要素E-A-T
Googleが記事を評価して検索結果の上位に表示するかの判定をする際に、重要と言われている要素が3つあります。それがE-A-Tと呼ばれるものです。
E:専門性
まず、専門性(Expertise)です。この専門性はE-A-Tの3つの要素の中でも、最も反映しやすく重視すべき項目になります。その記事にどれだけ専門性があるかどうかが判定され、例えば、記事の執筆者や監修者としてその道の専門家のプロフィールを記載するなどの工夫があると専門性が高いという判定がされやすくなります。特に、競合がいないようなニッチな分野においては、記事を差別化する手段として、専門性を高めた内容にすることが重要です。
A:権威性
続いて、権威性(Authoritativeness)です。そのブログの内容を誰が読んでも情報が正しいといえるかどうかを示すものになります。これを満たすには、記事単位での対策ではなく、テーマに一貫性をもったコンテンツを長期的に発信し続けることが有効です。
T:信頼性
最後に、信頼性(Trustworthiness)です。こちらに関しては、個人のブログ記事などでは対策しにくい項目ですが、企業で自社製品やサービスの紹介ブログを発信される場合においては、対策すべき項目になります。例えば、固有名詞で検索した際に、どんなに内容が濃いブログ記事よりも、まずは間違いなく正しい公式サイトが一番最初に表示されるのは、その信頼性のためです。
HubSpotのSEO機能
HubSpotには、SEO対策に利用できる便利な機能がいくつか搭載されています。実際にいくつかご紹介します。
A 公開前のSEOチェック
HubSpotのCMSにて、ブログ記事を作成・編集して公開する前に、記事編集画面上部のタブから「最適化」という項目を選択すると、画面左側にチェックボックスが表示されます。
・ページタイトルは70文字以内に収まっているか・ページにメタディスクリプションは155文字以内で設定されているか
・正しく設定されたビューポートメタタグがあるか
など、SEO対策として重視すべき様々な項目について、公開しようとしている記事がその項目を満たしているかどうかを一目で確認できます。様々なツールを使って大掛かりに分析して時間をかけてSEO対策をすることも重要ですが、まずは公開前にできる対策としてこれを行うだけで、一定のSEOレベルを維持することができます。
B レポート機能なら一目で状態を確認
通常、サイトやブログの閲覧数を確認するにはGoogle Analytics、関連キーワードにおいて記事が検索上位のどこに入っているかなどを確認するにはGoogle Search Consoleを利用するなど、外部のツールを使う必要があります。しかし、それがHubSpotで公開しているブログであれば、このような効果検証もHubSpotで簡単に確認可能です。
ブログ記事にたどり着いたユーザーが、どのようなキーワードを検索欄に入力したのか、また特定のキーワードにおいて、そのブログ記事が何位に表示されているのかを確認できます。これらのデータを見ながら、既に公開しているブログ記事に関して、どのような課題があるのかを分析しましょう。
トピックスクラスター
HubSpotにおけるSEO対策として、最も注目すべきなのがトピッククラスターというものです。
A トピッククラスターとは
トピッククラスターとは、HubSpotが推奨しているSEO手法のことです。ブログの記事タイトルや見出しなどから判定して、記事に関連する主要なトピックを整理してSEO対策を最適化します。Googleの検索エンジンは、原則、AIがコンテンツを判定して行われるわけですが、その判定方法は検索するユーザーの変化とともに常に変わっていっています。
特に、最近はSiriやGoogle Assistantなどスマホの音声検索機能の普及やユーザーが検索によって求めるニーズの変化により、検索ワードが長文化・複雑化しているために、関連性の有無が判定できないなどが原因で、本当に適切でユーザーにとってベストな記事が提供しにくくなっているのです。
検索方法や検索ワードの形式に関係なく、ユーザーが欲しい情報に辿り着けるようにするために、HubSpotのトピッククラスターでは、サイト内で特に上位化に注力したいキーワードを定めます。そして、そのキーワードに関連する記事を様々な切り口から量産し、1つのサイトに1キーワードに関する様々な情報をもった記事をまとめます。これによって、サイト内の記事がキーワードを中心とした軸にリンクされている状態が出来上がり、サイトのSEOパワーが強化されるのです。このように記事単体に着目してSEO対策を行うだけでなく、記事の関連性を元にサイト全体のSEO評価を高めることによって、サイトの閲覧数の底上げが見込めるでしょう。
B トピッククラスターを構成する2つの要素
トピッククラスターは、注力すべきトピックやキーワードごとに記事をまとめるものですが、その魅力は、それらが可視化される状態にあることです。可視化を実現するために、必要な要素が2つあります。それぞれご紹介します。
ピラーページとは
まず、ピラーページとは、トピッククラスターを作り出す核のようなものです。注力したいキーワードの中でも、これから展開する記事のトピックについて網羅的に幅広く触れたものになっています。また、薄く広くという点で、記事に記載すべき話題は非常に多いため、他の記事よりも記事の分量は多くなります。各項目を紹介してから「もっと詳しく知りたい場合はこちら」というように、よりその項目に特化して解説している専門的な内容の記事にリンクを付けられるような状況にしておくことが重要です。
クラスターコンテンツとは
続いて、クラスターコンテンツとは、前述のピラーページに対して、注力したいキーワードについて、より専門的な内容を記載した記事のことです。設定したトピック(キーワード)を補完するサブトピック(キーワード)を選び、それぞれをその内容に沿った専門的なぺージとすることによって、サイトの専門性も高まり評価が向上します。また、ピラーページの各項目に「もっと詳しく知りたい場合はこちら」というリンクを貼る場合は、そのリンクはこのクラスターコンテンツに遷移するようにしましょう。これによって、サイトにやってきたユーザーが1回の訪問で見てくれる記事の数が増やせるほか、SEO対策として非常に有効な他の記事から参考記事としてリンクが貼られているかどうかという「被リンク」も満たすことができます。
C コンテンツ戦略ツール
HubSpotには、サブトピックを選定する際に参考となる資料を提示してくれる『コンテンツ戦略ツール』というものがあります。これは、関連性、競合状況、人気度を基におすすめトピック(キーワード)の提案がされるもので、そのトピックの月別オーガニック検索数を予想することができるものです。データの見方も非常に簡単で、例えば、特にウォッチしたい項目について複数選択すると、それらのデータが交わって出力され、その場でそれぞれを比較できます。
まとめ
今回は、HubSpotで使えるSEO対策機能や、HubSpot独自の対策手法であるトピッククラスターについてご紹介しました。一見地味なSEO対策ですが、少し手を加えさえすれば、サイトがもつパワーやそれによって得られる効果は格段に大きく変わります。特にトピッククラスターについては、HubSpotでブログを作っているかどうかに関わらず、少しでもサイトの閲覧数を増やしたい方にとっては、絶対にやるべき施策です。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか?