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ウェビナーで効果的に集客し、インサイドセールスにつなげる方法とは?

2023年5月1日 (公開 :2020年12月3日)

新型コロナウイルスの感染防止対策として、Web会議システムを利用した「ウェビナー」が注目されています。ウェビナーとは、「ウェブ」と「セミナー」を組み合わせた造語で、インターネット上でセミナーを実施することです。ウェビナーは従来の会場開催型のセミナーと異なり、人と人との接触を避けられることから感染対策には最適です。そこで、本記事では、ウェビナーを実施する際の集客方法に加え、集客する際に準備するべきものや注意点について解説します。また、インサイドセールスにつなげる方法についても参考にしてみてください。

 

📚 目次
      1.  
      2.  1 集客方法
      3.            A  オンライン
      4.            B  オフライン
      5.  2 集客で準備すべきもの
      1.            A  LP
      2.            B  フォーム
      3.            C  メール(集客・登録・リマインド)
            1.  3 ウェビナー開催の注意点
            1.            A  録画し、コンテンツとして利用
            2.            B  フォローアップ
        1.  4 インサイドセールス
        2.  5 まとめ
  1.  

 

 

集客方法

ウェビナーを開催する際には、どのように集客するかが重要です。「オンライン」と「オフライン」の2つの集客方法がありますが、それぞれの特徴を理解した上で、どの方法を使うかを考えましょう。

 

A オンライン

誰でもインターネットを使えるようになった現代では、「オンライン」上での広告が効果的です。メールを使った発信方法はもちろん、Webサイトに広告を掲載することで、集客力を高められます。また、SNSを駆使した広告についてもチェックしておきましょう。

 

メルマガ

ウェビナーを開催する際に、オンラインでの集客方法として挙げられるのが「メルマガ」です。メルマガは、自社で保有している顧客情報を活用し、ユーザーに対して継続的に情報発信を行えます。また、ウェビナーの概要や予約ページのURLを添付することで、スムーズに集客できるのが特徴です。メルマガのメリットは、集客に必要なコストを抑えられることです。紙媒体のDMは発送するたびにコストがかかりますが、メルマガであればコストをかけずにユーザーに情報を届けられます。一方で、ターゲットとなる顧客情報を事前に入手しなければなりません。さらに、送信したメルマガは、必ずしも中身を読んでもらえるとは限らないため、送信のタイミングや、ユーザーが興味を持つようなメールの件名などを研究する必要があります。

メルマガ

・広告

次に、「オンライン広告」を活用したウェビナーの集客方法も可能です。オンライン広告には、検索連動型の「リスティング広告」、メディアサイトの広告スペースを買い取る「ディスプレイ広告」、動画コンテンツの再生時に挿入する「動画広告」、SNSで広告を展開する「SNS広告」などの種類があります。自社のブランドイメージや、ウェビナーのコンテンツ内容に応じて選択できるのが特徴です。

オンライン広告のメリットは、細かいターゲットの設定を行える点です。例えば、リスティング広告であれば、ユーザーが検索したキーワードの結果に対して広告が表示されるため、高い集客効果を得られる可能性があります。ただし、オンライン広告は、広告媒体として多くの企業に利用されているため、必然的に競合が多くなってしまう点に気を付けなければなりません。開催するウェビナー自体の魅力や、広告の表現方法の改善といった、ターゲットを惹きつける工夫が必要です。

 

・SNS

オンラインでの集客方法として、SNSの活用も考慮しましょう。「Twitter」、「Facebook」、「Instagram」といった幅広いサービスが展開されており、同時に複数のSNSを利用しながら情報発信を行えます。また、原則として無料で利用できることから、メルマガ同様にコストを抑えられるのがメリットです。

SNSは、共通した趣味や関心を持つユーザーが集まりやすいことから、効率的にターゲットへの周知が可能です。しかし、フォローを獲得するまでに時間がかかることや、フォローを維持するために有益な情報発信を継続する必要があります。また、意図していないにもかかわらず、発信した情報が悪意と見なされることもあるため、投稿内容には十分気を付けなければなりません。

SNS

 

・ポータルサイト

最後に、ポータルサイトを使った集客方法です。ポータルサイトとは、特定のテーマに特化したコンテンツを掲載している情報サイトで、多くのユーザーに見てもらえる機会があります。サイト自体の専門性が高いため、自社の製品やサービスに興味を持っているユーザーに対して、アプローチしやすいのがメリットです。

ただし、ポータルサイトは、自社だけでなく競合他社の情報も多く掲載されていることから、差別化を図る必要があります。ポータルサイトを訪れたユーザーの目に留まるような内容や、他社にはない強みを伝えなければなりません。

 

B オフライン

ウェビナーの集客方法は、オンラインに限りません。主に紙媒体を使用した「オフライン」による集客方法についても検討してみましょう。

 

・ちらし

オフラインでの集客方法として、「ちらし」が挙げられます。ちらしは、不特定多数の潜在ユーザーに対して、情報を発信できるのが特徴です。しかし、ちらし自体を見ないユーザーが多いことや、興味・関心が一致する確率が低く、効率性を考慮すると難点があります。ちらしでの集客を行う際には、地域やターゲットをある程度絞ったり、思わず手に取って見てしまうようなデザインを取り入れたりすることが大切です。

 

・ポスター

次に、ポスターを使ったオフラインでの集客方法です。ポスターも、ちらし同様に不特定多数のユーザーに対して、情報を発信できます。ポスターで集客する際には、目立つようなデザイン性や、ポスターを掲載する場所・シチュエーションの選択に工夫が必要です。また、ユーザーが、一目見て情報を理解できるように、何を伝えたいのかを明確にすることも重要です。

 

・DM

DMとはダイレクトメールのことで、直接手に取って情報を見てもらえるのが特徴です。ちらしと異なり、自社で保有している顧客情報を利用するため、興味・関心が一致する潜在性の高いターゲットにウェビナー開催の情報を届けられます。デザイン性にインパクトを持たせることや、DMを受け取ったユーザー限定の特典を付けるなど工夫することで、効果的に周知が可能です。

 

・広告

オフライン広告は、オンライン広告と同じように、さまざまな媒体で情報発信できます。テレビコマーシャル、屋外看板、フリーペーパーなど一度に多くのユーザーに対して、ウェビナー開催を知らせられるのが特徴です。ただし、オフライン広告は、広告による効果測定を行いにくいことや、一回広告を作ってしまうと変更しにくいのがデメリットといえます。

 

集客で準備すべきもの

ウェビナーの集客を行う際には、事前に準備するべきものに関しても留意しておきましょう。オンライン広告やメルマガを使った集客方法で欠かせないLP(ランディングページ)や、ウェビナー参加の申請フォームを作成しておく必要があります。また、ウェビナーの集客だけでなく、参加者に対してリマインドを行えるようにメールの配信設定も忘れずに準備します。

 

A LP

オンラインで集客する場合、LP(ランディングページ)の準備を忘れないようにしましょう。LPとは、企業の商品・サービスを紹介する際に用いる1ページ型のサイトです。詳しい説明が記載されていたり、閲覧者に対して内容を理解してもらったりするためのサイトで、集客効果を高めることができます。

ウェビナー用のLPを作成する際には、参加を促すような訴求を行う必要があります。1ページという狭い範囲のなかで、ユーザーが共感しやすいキャッチコピー、ウェビナーに参加することでどのようなメリットを得られるかといった情報を伝えなければなりません。LPはコンバージョンへの直接的な役割を持つため、自社だけでなく、制作会社といった第三者からのアドバイスも取り入れるとよいでしょう。

 

B フォーム

次に、ウェビナー参加の申請に必要なフォームも準備しましょう。多くのユーザーに周知をしても、予約フォームがなければ参加の意思を受け取ることができません。フォームを作成する際には、記入事項を最小限に抑えておくことをおすすめします。あまりにも記入項目が多すぎると、ユーザーに手間を与えてしまい、集客し損ねる可能性があります。名前、連絡先(メールアドレス)、会社名といった基本情報や、参加する理由などできるだけ項目を減らしましょう。

 

C メール(集客・登録・リマインド)

最後に、メールの設定も忘れずに行います。メルマガを集客方法として用いる場合、ユーザーが開封したいと思うような件名を考えましょう。また、自社で管理する顧客情報をもとにメルマガを送る場合、スムーズに参加登録を行えるように予約フォームを添付しておくことも大切です。ウェビナー参加者が確定したあとは、当日使用する資料の配付や、日時を忘れないようにするためにもリマインドメールを送信しておくと参加率を高めることができるでしょう。

 

ウェビナー開催の注意点

ウェビナー開催にあたり、注意点についてチェックします。ウェビナーのメリットは、リアルタイムで行うストリーミング配信はもちろん、セミナー内容を録画できる点です。また、フォローアップもしっかり行い、参加者への満足度を高めることも意識しましょう。

ウェビナー講師

A 録画し、コンテンツとして利用

ウェビナーを開催する際には、ストリーミング配信と同時に、セミナー内容を録画しておくことをおすすめします。録画することによって、次回ウェビナーの参考として活用できるほか、オウンドメディアに掲載するコンテンツとしての再利用が可能です。また、ウェビナーを参加するか迷っているユーザーに対して、お試しとして録画した一部を公開し、集客効果を高めるのにも役立ちます。

 

B フォローアップ

ウェビナーを実施したあとは、フォローアップも忘れずに行います。オンライン上でのセミナーは、対面式と異なり、集中力が継続しにくいのが難点です。また、リアルタイムでの質問が難しいため、セミナー内容を十分に把握できない可能性があります。そこで、フォローアップの機会を作り、理解度の向上をサポートすることが大切です。参加者の満足度を高めることも可能で、次回のリピートにも期待できます。

 

インサイドセールス 

ウェビナー開催後は、インサイドセールスにつなげましょう。ウェビナーの内容だけでなく、どのような課題を抱えているのか、解決するために何が必要なのかを参加者に対してアンケートを行うことで、インサイドセールに活用できます。インサイドセールスにつなげるためには、ウェビナー開催から、最終的なゴールであるコンバージョンまでの設計が大切です。ゴールから逆算し、ウェビナーでどういったテーマを扱うか社内で検討してみましょう。

ウェビナーで集めた情報はマーケティングオートメーション(MA)で管理すると、リードナーチャリングの効率が高まります。もちろんウェビナーの集客時にも活用できるので、導入を検討するとよいでしょう。

 

まとめ

新しいセミナーの形である「ウェビナー」で成功するには、集客方法がポイントとなります。オンライン・オフラインに関係なく、効果的に集客できる方法を社内で検討しなければなりません。また、参加希望者がスムーズにウェビナーの予約を行えるように、コンバージョンまでの導線をしっかりと準備しておきましょう。

さらに、ウェビナーの実施だけでなく、その後のインサイドセールスにつなげることも大切です。参加者へのアンケートを基にデータを分析し、どのように貢献できるかを把握しましょう。ウェビナーから、最終的なゴールである成約までのプロセス作りが大切です。

Topics: デジタルマーケティング, インサイドセールス

デジタルビジネスブログ編集部
執筆 デジタルビジネスブログ編集部

デジタルビジネス編集部の編集者や所属ライターが執筆しています。