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オウンドメディアの作り方~思い通りのデザインにする発注のコツ~

2021年8月6日 (公開 :2020年7月8日)

オウンドメディアを制作したいと考えた際に、自分でゼロからメディアをデザイン、作成し、コンテンツも執筆するとなれば大きな労力がかかることは間違いありません。特に専門的な分野に関してはどうしてもプロの手が必要になります。オウンドメディアを作る際に、自分の思い通りのデザインに完成させるためには、プロと上手に協業できるかどうかが鍵を握っています。

今回はオウンドメディアを制作する際に、発注先に上手に意図を伝えるコツについてご説明します。

📚 目次

 

 

オウンドメディアにとってデザインがなぜ大切か

オウンドメディアにとって第一印象はとても大切です。直感的にどのようなサイトなのかをユーザーに伝えられないと、サイトからの離脱率が高まってしまうからです。メディアのコンセプトに沿ったデザインは、ユーザーの定着率が高まるだけでなく、提供するサービスがわかりやすいことで信頼ももたらします。オウンドメディアのデザインは同じ業種であればある程度、同じようなデザインになってしまいがちなので、目的に合ったデザインにするだけでなく、他社との差別化を図ることも重要になってきます。

 

デザイン依頼時に気を付けるべき発注のコツ

A サイトの目的の整理

デザイナーに依頼する際には、作成するオウンドメディアの目的や依頼したい内容を整理して、具体的にデザイナーに示す必要があります。発注する際には5W2H(When、Where、Who、What、Why、How much、How many)の項目を網羅するようにまとめましょう。会社のパンフレットやチラシなどを渡し、会社のミッションを具体的にイメージしやすいように伝え、サイトに訪れて欲しいターゲットの具体像を共有する事で、目的に合ったウェブデザインの提案を受けることができるでしょう。

 

B 参考サイトの提示

まずは発注する前に競合他社や集客が上手くいっているメディア、自分好みのオウンドメディアなどをいくつか調べることをおすすめします。その中からイメージに近いページを発注先と共有する事で、作りたいオウンドメディアの摺り合わせがしやすくなります。また、具体的な敲き台があることで、ゼロベースで話を進めるよりも打ち合わせがスムーズに進むといったメリットもあります。

オウンドメディアデザイン

C 拒否サイトの指定

方向性を明確に示すのにまったく望まないデザインのサイトを見せるのも一つの方法です。『このようなサイトにはしたくない』といった明確な拒否サイトがあるとデザイナーもイメージしやすくなります。指定された方向性を除外してデザインを進められるので、デザイン作成のスピードアップが可能です。

 

D 過去の制作履歴の確認

発注先企業の作成履歴を確認することは必須です。発注先がどのようなデザインを制作しているか確認することで、イメージ通りのデザインを作成する能力があるか検討することができます。また、デザイン会社によっても得手不得手がありますので、目的に合った会社を選ぶ事が大切になってきます。特に、自社と同じ業種のメディアの作成実績があるのかを確認することは必須であると言えるでしょう。

 

E デザイナーやディレクターとの相性

仕事の受発注において最も大切なことはコミュニケーションです。コミュニケーションが上手に図られないと、相手にこちらの意図が伝わらなかったり、回り道をしてしまって予算以上のコストと時間を浪費したりすることにもなりかねません。発注先の窓口であるディレクターとの相性は特に大事な要素です。また、自分と発注先のディレクターとの相性だけでなく、ディレクターとデザイナーとの相性が悪くないかもチェックしてみましょう。

 

F 予算

できるだけ予算を抑えたいという気持ちはどの企業も同じです。まずは社内の人材で適役がいないかを確認し、どうしても難しい部分だけを発注するという方法で予算を抑えることができます。実際に発注検討する際には、見積りを数社からとり、比較しましょう。ただし、価格だけで決めると、結局修正が多くなり無駄な手間が増えるなど、コスト以上のデメリットもあります。見積もりにどこまでが含まれているのかを確認し、メンテナンスや原稿執筆のサポートの有無など、総合的な判断が必要です。

 

まとめ

オウンドメディアのデザインはそのメディアの第一印象を担うとても重要な部分ですが、ゼロベースの状態でイメージを伝える事が難しいという課題もあります。そのため、しっかりと目的や内容を整理し、出来るだけ具体的に伝えることが必須です。いざ発注する際にはコストだけを重視するのではなく、アフターフォローや相性など多角的な視点が必要です。あなたが思い描くデザインを共有できるよう、しっかりとリサーチをした上で発注先とコミュニケーションをとっていきましょう。

Topics: オウンドメディア, デザイン

伊藤孝介
執筆 伊藤孝介

セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。Webマーケティング・集客戦略をストーリーテーリングという手法を使って実践。マーケティング系ライター歴7年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。