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コンテンツマーケティングに効果的なツールの条件とは?

2021年8月6日 (公開 :2020年10月19日)

現在コンテンツマーケティングツールはどのようなものを使っているでしょうか。ウェブ上でユーザーとの接点を持つコンテンツマーケティングは手段や結果、企業が置かれている条件によって使い分けが必要になってきます。今回は効果的なツールとその条件について解説していきます。

 

📚 目次
  1.  
  2.  1 効果的なツールに求められる機能とは
  3.         A  集客
  4.              SNS
  5.              メール配信
  6.              WEB広告
  7.         B  制作・分析
  8.              CMS
  9.              SEO
  10.         C  コストと連携
     2 まとめ
  11.  


効果的なツールに求められる機能とは

マーケティングツールと一口にいっても、求められる機能は多岐に渡ります。集客、制作・使いやすさ・コストの3つの観点からそれぞれどのような手法や特徴があるのか考えていきましょう。


A.集客

コンテンツマーケティングを利用する目的の1つに集客があります。ここでは、集客を行う際に多く活用されているものを紹介していきます。

 

SNS

スマートフォンの普及とともに急速に発展しているのがSNSです。日本国内では国民の8割が利用しているサービスであるように、今や人々の生活の一部になっています。また、何かを検索する際にもパソコンよりスマートフォンが使われているため、スマートフォン向けのコンテンツがとても効果的です。

少し前まで、SNSは友人同士で近況を報告し合うツールだという印象が強いツールでした。しかし、近年においてはビジネスにおいても大きな効果を発揮しています。LINE、Twitter、InstagramといったSNSの一番のメリットは利用者が多いという点です。そのため、拡散力が高く、企業のブランディングや認知度アップに大きな助けとなります。そして、発信した内容に共感や好印象を持ったユーザーがシェアしやすい仕組みになっているので、広告費をかけなくても情報が広がっていきます。

自社ブログやメディアでコンテンツを作成したら、すぐにSNSで拡散することでさらに幅広いユーザーに情報を届ける事ができるようになります。その際にはOGPの設定を行いましょう。OGPとは(Open Graph Protcol)の略で、SNSでシェアした際にwebページのタイトルやイメージ画像、内容などを伝えるためのHTMLタグです。OGPを設定することで、多くの情報が目に入るネット上において、ユーザーに対してのメッセージがわかりやすく表示されます。また、SNS特有の「いいね」を押してもらうことで、「いいね」を押したユーザーの友達のタイムライン上に投稿がシェアされるといった拡散の仕組みができます。

 

メール配信

コンテンツマーケティングで成果を出すには「質」の高いコンテンツを配信することが大事ですが、コンテンツの「量」も考慮するべき大切なポイントの1つになります。有益な情報をメールマガジンでのメール配信によって、ユーザーとの接点を多く持つ事ができるようになります。直接的に成約につなげることは難しいですが、情報発信によりファンの育成につなげることが可能です。

ビジネスシーンでは、現在でもメールは高い利用率であり、受信者の目にとまりやすいだけでなく、配信者も普段から使い慣れているツールであるため、利用のハードルが低いといえます。メールの配信をするにあたっては顧客リストを入手する必要があります。自社メディアやセミナーからの資料請求、または問合せから得た顧客情報を地道にキープしていくことが重要です。配信頻度は週に一回は行い、ユーザーと定期的に接点を持ちましょう。メールはじっくりと目を通して読まれないため、文章は長すぎずにぱっと見てわかりやすいものが好まれます。

メールは送りっぱなしにするのではなく、配信後にはPDCAを回す事が大切です。自社ブログやSNSといったオウンドメディアの内容に紐付いたメール配信を進めます。オウンドメディアで一度発信しているコンテンツはメルマガの内容に置き換えやすいという特徴があります。オウンドメディアでユーザーが気になっている情報があれば、同様の内容のメルマガは必然的に開封率も上がります。さらに、メール配信からオウンドメディアへの再訪をしてもらえる可能性が高まるので、より成約に近いプロセスにたどり着くことができるようになります。


WEB広告

コンテンツマーケティングはユーザーに対して時間をかけて育成していく手法なので、短期で効果を出すのは難しいという特徴があります。そこで、初期段階に考慮すると良い施策がウェブ広告です。ウェブ広告はさまざまな種類のものがありますが、今回は5つ紹介していきます。

中でもポピュラーなのがリスティング広告です。これは検索連動型広告とも呼ばれ、Googleなどの検索エンジンを用いて検索されたものに関連した広告を表示させます。そのため、商品やサービスのニーズを持つ可能性がある顕在層に適しています。様々な広告の中でもすぐに始めやすいですが、人気なキーワードで上位を獲得するのは難易度も上がります。運用方法はLPの利便性や広告の関連性などを考慮しなくてはいけませんが、入札価格で他より多くの費用を払うことで見てもらいやすい上位に表示する事ができます。

次にSNS広告です。これはSNS上に出稿する広告のことです。近年、ツイッターやインスタグラムといったSNS媒体の人気により、多くの人が集まるプラットフォームになりました。SNS広告のメリットは、潜在層に対して広告を表示できるだけでなく、各SNSによって年齢層の違いや形態が異なることから、ターゲットのセグメントがしやすいところです。また、拡散力が高いので、より多くのユーザーに対してアピールすることができます。

バナー広告は、ウェブメディアに表示させる広告のことを指します。表示させたい広告がウェブメディアのユーザー層と近ければ、効果を得られやすいという特徴があります。メディア本文の途中や脇に表示されるので、ユーザーの目にとまりやすいのがメリットです。あるメディアの広告枠を買い取って期間中表示させる純広告型バナーとランダムに表示される広告の場所をオークションで買う運用型バナーの2種類があります。

メール広告とは電子メールで配信される広告のことです。メールの文章内で商品やサービスを紹介してURLが配置されているテキストタイプと、HTMLを用いてウェブサイトのように画像やフォントなどのデザインを表現できるHTML形式があります。見込み顧客にアプローチしやすい点や配信数とスピードが速いなどのメリットがあります。

アフィリエイト広告は、自分のサイトに広告主の商品やサービスの広告を貼る手法です。閲覧者がそのサイトから商品を買うことを目的としています。成果報酬型、クリック型、無料型の3種類があり、商品やサービスによって使い分ける必要があります。


B.制作・分析

制作したコンテンツをそのまま放置しているだけでは、良い成果が得られません。ここではコンテンツ分析に役立つツールや上位表示に必要な対策を紹介します。

SEO


CMS

社内にウェブやコンテンツマーケティングに詳しい人材がいない場合、コンテンツの更新やアップをする際に毎回外注を使うのは効率が良くありません。そこでホームページなどのコンテンツ制作はCMSを導入するのが良いでしょう。

CMSとはコンテンツマネジメントシステムのことで、HTMLなどのウェブに関する知識が少なくても簡単にホームページの更新・作成・運営ができるシステムのことです。CMSで作成すると、ブラウザ上で画像や文章を挿入するだけで、見た目も良いホームページになります。もっともポピュラーなCMSとしてワードプレスが挙げられます。

昨今ではスマホでのインターネット利用率の増加により、スマホサイトの制作は必須になってきています。CMSをうまく活用すればデバイスに合わせて最適な表示をするレスポンシブデザインも対応可能です。また、クラウド型のCMSを活用するとデータの一元管理や場所が離れた遠隔地からでも操作することができます。立ち上げ時は外注するとしても、可能であれば自社メディアの運用は、もっとも会社や商品を理解している自分たちで行うのが一番です。


SEO

どんなに素晴らしいコンテンツを制作したとしても、情報がユーザーに届かなければ意味がありません。コンテンツを上位表示させることで、ユーザーの目に留まりやすくなり、結果的に商品の購入といった成約につながります。

SEO対策とは検索エンジンを最適化するための対策で、自分のメディアをYahooやGoogleなどの検索エンジンで検索する際に上位に表示させる手法です。ある調査では検索結果で1位表示されると21%がサイトを訪問するのに対し、10位表示されたものは1%しかサイトの訪問がないという結果が出ています。このように検索結果で上位表示されないとユーザーはサイトにすら訪問してくれないのです。日本ではGoogleとYahooがトップシェアを誇っており、YahooはGoogleの検索導線を用いているので、実質的にはGoogleに特化したSEO対策をすると良いでしょう。GoogleはSEOスターターガイドを公開しており、上位表示を狙うにあたって必要なコンテンツのポイントについて明確に記されています。また、キーワードやタイトルタグ、ページ数を増やすなどの対策もありますが、一番は継続してユーザーファーストのコンテンツ作成をすることが大切です。 そしてPDCAを回して、結果を分析・改善することで上位表示を狙うことができます。


C.コストと連携

CMSやSEOはそれぞれ対策を行うのは時間がかかり、作業も面倒です。費用面でもそれぞれで外注先に依頼すると割高になることもあるので、CMSとSEO対策はワンパッケージになっているサービスを利用するのがおすすめです。

また、コンテンツマーケティングでは、リード化し顧客になってもらわないと閲覧者を増やしただけになってしまうので、マーケティングとセールスの連携が欠かせません。シームレスに情報共有できるようにすると効果も高まり、結果的にトータルコストも下がるでしょう。その他、顧客化した後もLTV(ライフタイムバリュー)を高めるためにアフターフォローを強化することが大切です。サービス部門との連携できるツールも重要といえるでしょう。つまりプロセス全体を一気通貫で共有・連携できるツールが望ましいということになります。コストの面でも機能ごとにさまざまツールを導入して使用するよりはマーケティングオートメーションのようなある程度の機能が揃っている方が、トータルコストは下がります。


まとめ

実は上記のすべてを満たしているツールがあります。HubSpotというマーケティングオートメーションツールです。HubSpotはメールマーケティング、CMS、SEO、SNS連携、マーケティングオートメーション、SFA、サービスといったコンテンツマーケティングに必要な機能がオールインワンになっていて、IT知識があまりなくても利用しやすいサービスになっています。CMSは●●、SEO対策は●●と、機能ごとにツールをいちいち起動させる必要がなく一連の機能が有機的に結びついているので非常に使いやすいツールといえます。もちろん、優れたツールはいろいろあるので、比較してみた方がいいですが、コンテンツを軸に集客したい場合は理想的なツールといえるでしょう。

Topics: HubSpot, コンテンツマーケティング

伊藤孝介
執筆 伊藤孝介

セールスプロモーション会社を経て独立し、フリーランスで地方自治体や中小企業のマーケティングリサーチ、販促企画などに携わる。 業務拡大のため2017年に合同会社を設立し、現在経営中。Webマーケティング・集客戦略をストーリーテーリングという手法を使って実践。マーケティング系ライター歴7年。マーケティング用語の解説や、事例紹介、WEBマーケティングなどが得意。