DIGITAL BUSINESS BLOG

今や企業が生き残るためにはデジタルトランスフォーメーション(DX)を通した生産性の向上が必須となっています。これを実現するにはコンテンツ・経営データと連動する総合的なデジタルマーケティング戦略の策定と検証・実施が不可欠です。当ブログでは、DXやデジタルマーケティング・集客などマーケティング担当者が直面する課題解決に役立つ情報をほぼ毎日更新していきます。

コンテンツマーケティングの費用の相場と予算の立て方とは?

2023年5月1日 (公開 :2021年2月3日)

潜在顧客に対して有益な情報を配信し、自社サイトからの売上につなげる「コンテンツマーケティング」と呼ばれる手法が取り入れられています。しかし、自社で一からWebサイトを立ち上げ、デザイン・コンテンツ作成といった作業を行うとなると、スキルを有する人材の採用や、時間がかかってしまうのが難点です。

そこで、今回の記事では、コンテンツマーケティングを外注する場合における費用の相場や、予算を立てる際のポイントをご紹介します。パートナーとなる相手を探すために、どのような点に気をつけるべきかをまとめました。

 

📚 目次
      1.  
      2.  1 コンテンツマーケティングに必要なもの
      3.            A  デザイン・コーディング
      4.            B  原稿作成
      5.            C  画像・動画
      6.            D  サーバー関連(CMS費用含む)
      7.            E  アクセス解析、SEO
      8.  2 予算の立て方
      9.  3 タイプ別外注先の選び方
      10.            A  コンテンツマーケティング会社
      11.            B  ライターやデザイナー
        1.  4 注意すべきポイント
        2.            A  安さだけで決めるのは危険
        3.            B  相見積もりをとる
        4.            C  指標の共有
      1.  5 まとめ
  1.  

 

コンテンツマーケティングに必要なもの

コンテンツマーケティングを実施する際には、多くの潜在顧客に対して魅力を感じてもらうために、各パーツを揃えなければなりません。「デザイン・コーディング」、「記事の原稿作成」、「画像・動画」といったコンテンツの基礎を用意し、Webサイト全体の質を向上する必要があります。また、コンテンツマーケティングの目的であるユーザーの流入を増加する施策とし、アクセス分析やSEO対策も重要です。

 

デザイン・コーディング

良質なコンテンツを作成するためには、Webサイト全体を表現する「デザイン」が欠かせません。コンテンツの特徴に適したデザインを採用し、読者に対して没入感を与えられるように工夫することが大切です。

また、デザインといっても、色やテキストを用いて、サイト全体を装飾するだけではありません。コンテンツの配置、ユーザーにとって見やすい文字の大きさ、欲しい情報をすぐに得られるサイト設計といった細かい部分にも気をつけましょう。

 

原稿作成

コンテンツに必要不可欠なのが、読者の知りたい情報をまとめた「文章」です。知りたい情報を求めてWebサイトに訪問したユーザーに対して、有益な記事を配信しなければなりません。

また、記事を外注する際に気をつけたいのが、「スキルのあるライターに依頼する」ことです。そもそものライティングスキル、SEO対策の知識、マーケティングスキルなどを備えたライターを探すようにしましょう。

 

画像・動画

近年、コンテンツマーケティングに必要な要素として、「画像・動画」が重要とされるようになりました。もちろん、文章だけでもユーザーに対して情報を伝えられますが、画像や動画を加えることで、理解力を高められます。

画像は、レンタルサービスや無料サイトに加え、実際に撮影するなど幅広い選択肢があります。一方、動画コンテンツを作成する場合、編集をしなければならないため、外注費としてそれなりの予算が必要です。

 

サーバー関連(CMS費用含む)

コンテンツマーケティングでは、サーバー関連の準備も必要です。独自ドメインの取得や、レンタルサーバーを契約し、Webサイトをインターネット上に構築します。

また、サーバー関連の準備には、「CMS」の導入も欠かせません。CMSとは、Content Management Systemの略で、Webサイトの作成・更新・運営ができるシステムです。最もポピュラーな「WordPress(ワードプレス)」に加え、Drupal(ドルーパル)、Joomla!(ジュームラ)といったCMSがあります。

 

アクセス解析、SEO

コンテンツマーケティングで効果を得るためには、「アクセス分析」にも注力します。アクセス分析は、Webサイトに訪れたユーザーの特徴や、どのような経路で訪問したかを調べることです。Googleアナリティクスの使用も可能ですが、マーケティング専門企業に依頼することで、より細かい数値の分析やレポートとして改善点のフォローバックをもらえます。

さらに、ユーザーを増やすためには、「SEO対策」も大切です。SEOとは、Google検索で上位を獲得する施策で、Webサイトへの流入量を増加できます。キーワード・記事の有益度・外部リンクといった点がSEOの評価対象とされており、質の高いコンテンツを作成しなければなりません。

 

予算の立て方

コンテンツマーケティングの中身が決まったら、どの分野を外注するか決めます。それぞれのコンテンツ内容や質に応じて価格が異なりますが、あらかじめ相場を知っておくと外注する際の価格交渉にも役立ちます。

たとえば、「ランディングページ」を発注する場合、以下の費用をイメージしておきましょう。ただし、下記はあくまで目安であり、値段は受注する側のクオリティによって左右されます。

種類

金額

デザイン・コーディング

5~10万円

原稿作成

4~8万円

画像(撮影の場合)

5,000~20,000円(1点)

レンタルフォト

3,000円~(1点)

動画(3分間)

20万円~

サーバー料金(プランによって異なる)

月1,200円~

アクセス解析・分析

月3~15万円

 

価格のポイントとしては、「初期費用」と「月額費用」に分けられる点です。デザイン・コーディング、画像作成、原稿作成は1本ごとの発注となるため、継続的な費用が発生しません。気をつけたいのが、月ごとに発生する費用です。サーバー料金、アクセス解析・SEO対策は外部発注をすると継続的な費用が発生するため、長期的な施策を行う際には、それなりの予算を決めておく必要があります。

また、価格差が出る理由は、企業・個人のどちらに依頼するかによっても違いが出ます。次章の「外注先の選び方」の解説を踏まえ、どちらが自社にとって適しているかを検討してみてください。

 

タイプ別外注先の選び方

ある程度、Webサイトの全体的なイメージや、コンテンツマーケティングの目的が決まったあとは、外注先を選択します。主な外注先として、「コンテンツマーケティング会社」と「クラウドソーシングを通した個人」への依頼が挙げられますが、それぞれメリット・デメリットを注意しましょう。

 

A コンテンツマーケティング会社

Webコンテンツを作成する際に、コンテンツマーケティング会社に依頼する方法があります。サイトデザイン・記事・サーバー構築・SEO対策といった各分野におけるプロフェッショナルが揃っているため、満足度の高いWebサイトを作れるのがメリットです。また、コンテンツの校正や校閲に関してもしっかりと対応してくれるため、安心して依頼することができます。

ただし、個人に依頼するよりも、製作費用が高くなるのが一般的です。Webサイト全体の作成を依頼する場合、多くの予算を確保しておかなければなりません。「一括して依頼をするのか」、それとも「部分的に依頼をするのか」を検討してみてください。

 

B ライターやデザイナー

クラウドソーシングサイトを活用し、個人に依頼することも可能です。国内でも有名なクラウドソーシングサイトであるクラウドワークスやランサーズには、それぞれの分野にスキルを有した人材が揃っており、各分野で高いクオリティの成果を得られます。また、自社で苦手としている分野のみを依頼できるため、コンテンツマーケティング会社に依頼するよりも、全体的な費用を抑えられるのがメリットです。

一方、クラウドソーシングで依頼する際には、人材を探すまでに時間がかかってしまう点に気をつけなければなりません。契約を交わす前に、実績を提示してもらうことや、テストとして課題を与えることで、期待した通りの結果を得られるかをチェックしましょう。さらに、長期での案件となる場合には、常にワーカーとの考えにズレが出ないように、定期的にコミュニケーションを行う必要があります。

 

注意すべきポイント

注意点

コンテンツマーケティングを外部発注する方は、3つのポイントに注意しましょう。価格があまりにも安い場合、「サービスの質が悪い」、「そもそもスキルが低い」といった理由が考えられます。また、相場価格の把握や、値下げ交渉のツールに活用するために、相見積もりをとることも大切です。依頼を相談する段階から、コンテンツマーケティングの目的を共有し、同じ方向に進められるパートナーを探しましょう。

 

A 安さだけで決めるのは危険

自社のコンテンツ制作を外部に依頼する際には、「価格」だけで決めるのは危険です。もちろん、可能な限り安く発注したいのは当然のことではありますが、自社の基準に満たないコンテンツが納品され、結果として後悔をしてしまう可能性があります。安さを売りにしているコンテンツマーケティング会社を選択肢に入れている場合、どのようなサービスが付帯しているか、アフターフォロー、実績などを踏まえながら検討しましょう。

また、クラウドソーシングで個人に発注するときには、発注価格に気をつけなければなりません。あまりにも低い金額で応募をすると、スキルの低いワーカーしか集まらない危険性があります。相場を踏まえ、適切な金額でオファーするようにしましょう。

 

B 相見積もりをとる

次に、複数の企業に同じ条件で相談し、「相見積もり」をとるようにしましょう。相見積もりをとることで、相場の適正価格を把握しやすくなるほか、高めの金額を提示した企業に対して、値下げ交渉を優位に行いやすくなります。

さらに、相見積もりを実施する際には、少なくとも3社から見積もりをとるのがおすすめです。2社での合い見積もりだと、相場価格がわかりにくく、適正な金額で発注できない可能性があります。

 

C 指標の共有

最後に、自社がWebサイトを立ち上げる目的をしっかりと相手に伝えることも大切です。自社のみでコンテンツマーケティングを行う場合、目標を共有しやすい一方、他社やクラウドソーシングで依頼する際には、考え方にズレが発生する危険があります。

そこで、相談の段階から、コンテンツを作成する目的を伝えておかなければなりません。「KPIやコンバージョン率など自社の目的が達成できるかどうか」、「目的を果たすために、サポートを受けられそうか」を判断し、最適なパートナーを選びましょう。

 

まとめ

コンテンツマーケティングを実施する際には、「目的達成のために何を準備するか」、「コンテンツの質を高めるために必要なこと」をあらかじめ整理しておきます。各分野における予算の限度やメリット・デメリットを踏まえながら、企業・個人のどちらに外部発注するのかを決めることも重要なステップです。また、イメージ通りに目的を達成するために、外部発注の注意ポイントもしっかりと押さえておきましょう。

Topics: コンテンツマーケティング, デジタルマーケティング

デジタルビジネスブログ編集部
執筆 デジタルビジネスブログ編集部

デジタルビジネス編集部の編集者や所属ライターが執筆しています。