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デジタルマーケティングで押さえておきたい基礎用語(アクセス解析編)

2023年5月1日 (公開 :2021年1月26日)

デジタルマーケティングの施策において、Webサイトのアクセス分析は必要不可欠です。そこで、分析を行う際に頻出する専門用語をしっかりと覚えておきましょう。似たような意味をもつ言葉が多いため、定義を押さえることが重要です。

 

📚  目次

アクティブユーザー

Direct

インプレッション

PV

コンバージョン

Referral(参照元)

セッション

Social

滞在時間

UU

直帰率

 

トラッキング

 

トラフィックチャネル

 

パラメーター

 

離脱率

 

流入経路

 

 

アクティブユーザー

「アクティブユーザー(AU)」とは、ある特定の期間において、運営するWebサイトに訪れたユーザー数を表す指標です。調べたい期間内に、Webサイトや記事ページに何回訪れてもアクティブユーザー数は「1」としてカウントされるため、より細かく訪問数を調べることができます。主な活用方法として、短期間のアクティブユーザー数を考慮して、今後のコンテンツ作りに役立つほか、長期的なアクティブユーザー数から定着率を調べるのに効果的です。

アクティブユーザーに似た言葉として、ユニークユーザー(UU)があります。前者は、「ある一定期間のユーザー数」をカウントしたものである一方、後者のユニークユーザーは、「特定の期間を設けず」に集計したユーザー数です。

 

インプレッション

「インプレッション」は、Webサイト上に掲載した広告がユーザーによって見られた回数を意味します。Webサイト内の同一広告を表示した回数を記録するため、1ユーザーだけで複数回カウントされるのが特徴です。たとえば、ある記事を開いた際のページビューは「1」ですが、コンテンツ内に同一企業の広告が3つあれば、インプレッションは「3」としてカウントします。

インプレッションがデジタルマーケティングに必要とされる理由は、コンバージョンを多く獲得するための指標となるためです。成約・注文であるコンバージョンを増やすためには、より多くのユーザーに広告を見てもらう必要があります。広告を掲載したページに、どのように誘導するかの施策を考える要素として活用できるのがインプレッションです。

 

コンバージョン

Webサイトに掲載された広告から、ユーザーが商品を購入したり、資料請求を行ったりするアクションのことを「コンバージョン」と呼びます。英語のConversionから「転換」という意味を持ち、Webサイトに訪問したユーザーが、ページ内を動いた結果を意味する言葉です。

コンバージョンは、デジタルマーケティングのゴールの存在でもあるため、ユーザーをどのように誘導するかが重要なポイントになります。「資料請求のボタンを適切な場所に設置しているか」、「商品の魅力をユーザーに伝え、購入までのアクションをしやすいコンテンツ作りがされているか」といった点に注意しましょう。

 

セッション

「セッション」とは、Webページに訪問してから、Webサイトを離れるまでの一連の動きのことです。もともとは、通信業界で使われており、「通信の開始から終了までの流れ」をセッションと言い、デジタルマーケティングでもアクセス解析に使われるようになりました。

セッション数を調べる際には、「どのようにカウントされるか」をしっかりと確認しておきましょう。たとえば、ユーザーが「Aページ→Bページ→Cページ→Dページ」を連続で閲覧した場合、1セッション(4PV)としてカウントされます。

また、一般的に、サイトに接続し、30分~1時間経過すると通信が切れ、再度セッションがスタートすることがあります。たとえば、「Aページ→Bページ」を見たあとに、一度パソコン(あるいはスマートフォン)から1時間近く離れたとします。その後、再び、「Bページ→Cページ→Dページ」を閲覧した場合のセッション数は、「2です」(通信状況により異なる場合あり)。

なお、セッション数が増えているということは、一定時間が経ったあとも複数回訪問していることを示すため、固定ユーザーを獲得している証拠でもあります。

 

滞在時間

「滞在時間」とは、Webサイトに訪問したユーザーが、そのWebサイトに滞在している時間を意味します。滞在時間が長いということは、「ユーザーにとってコンテンツが有益」、「Webページ全体がニーズとマッチしている」可能性が高いです。

しかし、滞在時間が長いことは、プラス要素だけではありません。たとえば、「ユーザーがWebページ内で知りたい情報を探しているのに見つからない」場合に関しても、滞在時間が増加します。ページごとの滞在時間も考慮しながら、ユーザーがなぜ滞在時間も合わせて研究しましょう。

 

直帰率

「直帰率」は、Webサイトに訪問したユーザーが、最初に閲覧したページだけを見てWebサイトを離れる割合を表す指標です。これは、1セッションで1PVしか訪問していないユーザーという意味にもなります。直帰率が高いということは、「ユーザーの期待に応えられていない」、「ページの読み込みが遅い」といった原因が考えられます。また、直帰率に似た言葉である「離脱率」は、Webサイトのページを複数閲覧し、最後に見たページからWebページを離れる割合です。

 

トラッキング

「トラッキング」は、Webサイト内におけるユーザーの行動を分析することです。ユーザーがWebサイト内でどのページを閲覧し、どのくらいページに滞在していたのかを調べられます。トラッキングを調べる目的は、広告効果の測定を行うためです。どの広告から商品購入や資料請求といったコンバージョンに至ったのかを把握できるため、広告ごとの費用対効果をチェックするのに役立ちます。

 

トラフィックチャネル

「トラフィックチャネル」とは、ユーザーがどのような経路をたどってWebサイトに訪問したかを表す言葉です。主な、チャネルとして、Google検索からの流入である「オーガニック検索」、SNSからの流入「Social」、他サイトからの流入「Referral」が挙げられます。

トラフィックチャネルが多ければ多いほど、運営するWebサイトがさまざまな場所で取り上げられていることを意味します。有益なコンテンツを作成し続けることで、被リンクも増え、トラフィックチャネルの増加を期待できます。

 

パラメーター

「パラメーター」は、解析ソフトやシステムを動かす際に必要なデータです。たとえば、GoogleアナリティクスでWebサイトの解析を行う際や、マーケティングオートメーションツールを使用して、ユーザーを特定する場合に活用します。

 

離脱率

「離脱率」は、Webページを訪問したユーザーのセッションにおいて、最後に閲覧したページの割合を示します。離脱する主な原因は、「ユーザーが必要としていた情報を入手できた」、「広告から商品購入ページに移動した」など、必ずしもマイナス要因ではありません。ただし、離脱率の高いページに広告や、コンバージョンに関する誘導が一切ない場合、ユーザーの期待に応えられていない可能性があります。

 

流入経路

トラフィックチャネルでも説明した通り、さまざまな「流入経路」によってユーザーがWebページに訪問しています。流入経路でもとくに意識したいのが、「オーガニック検索」です。オーガニック検索とは、Googleでキーワードを入力してニーズを満たせるページを探すことで、マーケティング業界では「SEO対策」と呼ばれています。

 

Direct

流入経路の1つである「Direct」は、リピートユーザーによる訪問です。Webページに直接訪問している指標で、ブックマークや、URLを直接入力しての訪問が含まれます。

 

PV

「PV」は、Page View(ページビュー)の略で、アクセス分析のなかで最も重要な要素です。運営しているWebサイトがどれほど閲覧されたかの指標で、Webサイトの評価材料に使われることがあります。

ただし、PV数は、同じユーザーが複数ページを開いたり同じページを更新したりしても、1PVとしてカウントされるため、具体的な訪問数を示すものではない点に注意しましょう。

 

Referral(参照元)

「Referral(参照元)」とは、個人ブログを含む他サイトからの流入です。運営しているWebサイトが、ほかのサイトに被リンクを受けている状態で、Googleアナリティクスを使用し、どこからの流入かを調べられます。Referralによる流入の増加は、Webサイト内のコンテンツに対して評価を受けているという意味でもあります。

 

Social

「Social」は、SNSからの流入です。Twitter・Facebookといったサービスが広がるなかで、SNSからの流入を重視する必要が出てきました。というのも、Webサイトを開設した当初は、なかなかオーガニック検索による流入を獲得できないからです。SEO対策を行いつつ、SNSでの拡散を実施することで、より多くのユーザー流入を期待できます。

 

UU

「UU」とは、Unique User(ユニークユーザー)の頭文字を取った言葉で、Webサイトに訪れた人数を示します。同じユーザーが何回訪問しても「1」とカウントされるため、具体的な訪問数を知りたいときに便利です。たとえば、ユーザーAが5回、ユーザーBが3回同じWebサイトに訪問しても、UUは「2」です。

 

まとめ

アクセス解析で使用する基礎用語をご紹介しました。量としてはそこまで多くないものの、どの用語も頻繁に使うため、しっかりと意味を理解しておきましょう。また、それぞれの単語で似たような意味がありますが、「何をもって1カウント」とするかを把握しておくと覚えやすいです。

Topics: デジタルマーケティング, 用語

デジタルビジネスブログ編集部
執筆 デジタルビジネスブログ編集部

デジタルビジネス編集部の編集者や所属ライターが執筆しています。