DIGITAL BUSINESS BLOG

今や企業が生き残るためにはデジタルトランスフォーメーション(DX)を通した生産性の向上が必須となっています。これを実現するにはコンテンツ・経営データと連動する総合的なデジタルマーケティング戦略の策定と検証・実施が不可欠です。当ブログでは、DXやデジタルマーケティング・集客などマーケティング担当者が直面する課題解決に役立つ情報をほぼ毎日更新していきます。

デジタルマーケティングの基礎知識の学び方

2023年5月1日 (公開 :2021年3月3日)

効率的に集客や売上アップを目指すなかで、デジタルマーケティング施策が求められています。しかし、知識やスキルが無い状態で行っても、大きな効果を得られないため注意が必要です。そこで、本記事では、デジタルマーケティングに関する基礎知識の学び方をご紹介します。業務に欠かせない検定・資格情報もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

 

📚 目次
      1.  
      2.  1 デジタルマーケティングとは
      1.  2 Googleデジタルワークショップ
      2.  3 デジタルマーケティングで使える資格
      1.            A  ITパスポート
      2.            B  ウェブ解析士
      3.            C  マーケティング・ビジネス実務検定
      1.            D  ネットマーケティング検定
      2.            E  Google AdWords認定資格
      3.            F  Webライティング能力検定
      4.  4 まとめ
  1.  

 

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとは、インターネット環境を活用したマーケティングの手法です。パソコンやスマートフォン、タブレットといった電子デバイスが社会に広がり、企業の広告活動に変化が生まれるようになりました。また、消費者の価値観・購買行動が多様化する中で、デジタルマーケティングの必要性が高まっています。

従来のアナログマーケティングとの違いは、広告を発信する「媒体」です。これまでは、主に、ダイレクトメール(DM)・チラシといった紙媒体が使われていました。一度に多くの人々に対して広告を行えるというメリットがある一方で、「ターゲットを絞ったマーケティングが難しい」、「売上につながりにくい」、「紙代・印刷代などの経費がかさむ」などのデメリットの側面が強くあります。

そこで、アナログマーケティングのデメリットを克服したのが、「デジタルマーケティングの手法」です。デジタルマーケティングは、自社の製品・サービスを必要とするターゲットを予想した上で、広告を配信できます。たとえば、トレーニング器具の広告を配信する場合、「直近でトレーニング器具のページを閲覧しているユーザー」、「筋肉トレーニングに関するキーワードで検索をしているユーザー」、「トレーニング向けの動画を視聴したユーザー」といった見込み顧客となる可能性の高いユーザーに対して、効率的にマーケティングを行えます。

さらに、自社のWebサイトに訪問したユーザー数や閲覧時間といったデータを可視化し、消費者側の反応を素早く確認したり、データをもとにマーケティング方法を改善したりできるのがデジタルマーケティングの強みです。今後も、動画市場やSNS媒体の拡大が続く中で、デジタルマーケティングを活用した集客は、企業にとって最優先事項とも言えます。

 デジタルマーケティング

 

Googleデジタルワークショップ

デジタルマーケティングのスキルを学べる機会として、「Google デジタルワークショップ」と呼ばれる講座が注目されています。Googleデジタルワークショップとは、検索エンジンを開発するGoogle社が提供するeラーニングサービスです。デジタルマーケティングスキルを必要とする学生や社会人、転職希望者などを対象としており、無料で受講できます。

Googleデジタルワークショップでは、15個のテーマが用意されています。「ビジネスをオンラインで展開」、「コンテンツを通してビジネスを宣伝」、「モバイルを通いてユーザーとつながる」といったマーケティングに関する幅広い内容で、目的に合わせて自由に選べるのが特徴です。

また、Googleデジタルワークショップの受講方式は、動画視聴がメインです。それぞれ5分程度の動画で分かりやすく説明しているため、デジタルマーケティングを始めて学ぶ方でも学習しやすい内容にまとまっています。そして、動画を視聴後に理解度テストが用意されており、合格後に次の学習項目に進めるという仕組みです。

Googleデジタルワークショップを受講するメリットは、保有資格として履歴書への記載が可能である点です。15のテーマのうち、「デジタルマーケティングの基礎」を受講し、最終テストに合格すると認定資格を取得できます。デジタルマーケティングの基礎を理解していることを示す資格であり、就職活動のアピール材料にもなります。

 

デジタルマーケティングで使える資格

デジタルマーケティングの知識やスキルを獲得するためには、検定・資格試験を受けることも一つの手です。今回は、デジタルマーケティング施策を進めるにあたり、ぜひ取っておきたい資格を6つご紹介します。試験内容や目的に応じて、どれを受けるか検討してみてください。

 資格の勉強

 

A  ITパスポート

ITパスポートとは、デジタルマーケティングだけでなく、経営戦略やセキュリティ、ネットワークといった幅広い知識を証明する資格です。「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験でもあり、就職活動において企業へのアピールにも役立ちます。

ITパスポートの試験内容は、経営者の仕事に関する「ストラテジ系」、管開発プロジェクトのマネジメントに関する「マネジメント系」、ITの仕組みを問われる「テクノロジ系」の3つに分けられます。情報処理系の資格であるITパスポートですが、マーケティング・経営・マネジメントなどのスキルを一度に取得できるのが特徴です。

 

B  ウェブ解析士

ウェブ解析士は、デジタルマーケティング施策やWeb解析に関する知識を取得し、企業のWebマーケティング業務の遂行・効率化を目指す資格です。「ウェブ解析士」、「上級ウェブ解析士」、「ウェブ解析士マスター」の3種類の資格があり、講座を受講したあとに検定試験を受けるという流れです。

ウェブ解析を取得することで、企業のデジタルマーケティング施策へのアドバイスや、講師として活躍できるようになります。ただし、最上級のウェブ解析士マスターの受講・受験料は32万4,000円の費用が発生するため、それなりの予算がある方やプロとして活用したい方向けの資格です。

 

C  マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティング・ビジネス実務検定は、デジタルマーケティングだけでなく、マーケティング全般の基礎について学べる資格です。A級・準A級・B級・C級の4つのレベルに分けられており、ステップアップをしながらマーケティングを体系的に学習できます。

出題範囲は、マーケティングの概念から、マーケティングリサーチ、プロモーション戦略、グローバルマーケティングなど一通り網羅しているのが特徴です。年間3回検定試験が行われており、WEB上での受験に対応しています。

 

D  ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は、インターネットの特性を理解し、状況に応じて最適なマーケティング手法を選べるような人材に育てることを目的としています。ファシリテート能力・Webに関する知識と技術・デジタルマーケティングに関する知識・Webブランディング能力など、デジタルマーケティング全般に関連する項目が試験範囲です。

体系的に学べるため、これからデジタルマーケティングを学びたい方や、現在進行形でデジタルマーケティングに従事している方にもおすすめの資格試験です。年2回試験を開催しており、2021年8月試験からは自宅や職場での受験が可能なWebテストも導入されます。

 

E  Google AdWords認定資格

Google AdWords認定資格とは、Googleデジタルワークショップ同様にGoogle公式の資格です。リスティング広告の管理方法、モバイル広告のキャンペーン測定、動画広告の最適化といったGoogle広告全般の知識やスキルを測ることを目的としています。

Google AdWords認定資格に合格すると、Google広告出稿の専門知識があるとみなされるため、デジタルマーケティングを導入したいクライアントへのアピールが可能です。テスト自体は決まった期日がなく、いつでも受験できます(不合格の場合、1日後に再受験可能)。制限時間75分以内で、80%以上正解すると合格です。

 

F  Webライティング能力検定

Webライティング能力検定は、資格名の通り、ライティングに関する知識やスキルを身につけることを目的としています。正しい日本語の使い方・コピーライティングスキル・SEO対策などを網羅しており、マーケティング企業の社員も受験している検定です。

また、Webライティング能力検定に合格すると、主催する「日本Webライティング協会」から、案件を紹介してもらえることもあります。デジタルマーケティングは、ブログやランディングページといったコンテンツの強化も必要であり、ライティングスキルが役立ちます。

 

まとめ

デジタルマーケティング施策を進める企業が増えている中で、正しい知識やスキルを備えた人材が重宝されています。本記事でご紹介した「Googleデジタルワークショップ」や、「ITパスポート」、「ネットマーケティング検定」などの資格を受けることで、実践の場で必要な知識を学ぶことができます。業務に必要とされている分野を調べ、資格試験を通してスキルを養いましょう。

Topics: デジタルマーケティング

デジタルビジネスブログ編集部
執筆 デジタルビジネスブログ編集部

デジタルビジネス編集部の編集者や所属ライターが執筆しています。