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リクルーティングこそオウンドメディア構築が不可欠な3つの理由!

2020年9月29日 (公開 :2020年6月30日)

 

求職者をデジタルで集客(採用)することを考えているが、ノウハウがなくリクルーティングがうまく進まない中小企業の経営層や担当者の方もいるだろう。そこで、おすすめしたいのがオウンドメディアの構築とHubSpotの導入だ。本記事では、リクルーティングこそオウンドメディア構築が不可欠な理由を3つほど紹介する。

1 求職者は企業のホームぺージを最も注目する

リクルーティングにはオウンドメディアの構築が不可欠だ。その最たる理由は、採用する側の企業ホームぺージこそが、求職者によってチェックされるメディア媒体だからだ。リクルート会社のリクナビやマイナビで企業は求人媒体を用意するか、あるいはハローワークに求人票を出す。それに興味をもった求職者は企業のホームページを必ず見る。 

むしろ求人広告に費用をかければかけるほど、自社ホームぺージの閲覧数が増え、その質次第で応募数が左右される。事実、新卒採用のデータでもそれは裏付けられている。『2020 年卒 採用ホームページに関する調査 』(キャリタス就活 2020調べ)から「志望企業の研究」に有益な情報源として、大学卒業予定の求職者は、「個別企業のホームページ」(58.9%)を利用する。微増傾向が年々続いており、上位3位までに「個別企業の説明会」(44.6%)や「就職情報サイト」(32.6%)などが続く。コロナウィルスの影響で2020年は特に中小企業において生命線ともなっているのがデジタルの集客(採用)方法だ。希望者を集めて合同説明会が効率的にできない以上、企業はデジタル系のツールへとウェイトを高めている。コロナ禍が終息してもこの流れは大きく変わらないだろう。

 以上のように、もっとも仔細に内容を吟味されるのが企業のホームぺージだ。求職者にとって企業研究で入社したい企業を正しく理解することは大切なことだ。そのため、企業のホームページは何度も閲覧されやすい。企業理解が不十分だと離職にもつながるため、求職者は正確な情報を欲しており、企業は情報提供の一助としてホームページを使う。

 だが、リクルーティングを考えるのであれば、企業のホームぺージや採用に関連したオウンドメディアに力を入れることこそが応募する求職者の質を高める。特に同調査で判明している「採用ホームページ」をチェックする項目に、「かなり目を通した」(48.1%)と「目を通した」(45.6%)の割合は非常に高く、頻繁にホームページを利用していることがわかる。また、全体で9割以上の求職者が企業に閲覧を求められずとも自主的にチェックしていた。ホームページのコンテンツの質が上がれば、自然と企業のイメージアップとなるだろう。

2 求職者の意識も変化。それに合わせて訴求すべき

終身雇用は崩れ去り、働くことへの意識は大きく変わってきている。『就職プロセス調査(2020年卒)』(リクルートキャリア就職みらい研究所調べ)によると、就職先の決め手として、「自ら成長できる」(56.1%)が、「企業や業界の安定性がある」(31.5%)を大きく引き離している。求職者は、安定とか手当の充実などより「自ら成長できる環境」を最も重視しているのだ。

リクルーティングにおいてこの意識の変化に対応できないと、いい採用はできない。企業はこの「自ら成長できる」という環境が用意し、ホームぺージやSNS等のコンテンツで、その充実を訴求するべきだ。理念として社員の成長を後押ししたいと考えており、具体的に資格やスキルの向上をサポートする教育や制度などを紹介する必要があるだろう。それをいかに魅力的に構成するかが大切だ。コンテンツで興味を惹起できれば有為な人材を採用できる確率があがるからだ。

 

面接

 

 コンテンツで差を最もつけられるのは自社ホームぺージ

もちろん大企業は、自社サイトの充実に注力している。一般的にブランド力や資金力に劣る中小企業はどう対抗すればいいのだろうか?それは、コンテンツの創意工夫しかない。求人広告等の費用をかけ、せっかく自社サイトに訪問してくれた求職者の興味をコンテンツで惹きつけ、1人ひとりの訪問者をできるだけ逃すことなく、企業の魅力を知ってもらうことが大切だ

それには、自社の個性や方向性をコンテンツでうまく表現することだ。れには外部のプロ(コンテンツ制作会社やWebデザイナーなど)の力を借りるのがよい。外注で依頼できれば、自社にノウハウのある人材がおらずとも、クオリティの高いホームページを採用向けに構築できるだろう。

SEOやリスティング広告などを駆使すれば、中小企業でも自社名やいくつかのキーワードから集客することは十分に可能となる。ただし、誘導するホームページがしっかりしていないとその努力も意味はない。だからこそ、自社ホームぺージの品質を上げる必要があるのだ。

 

4 コンテンツマーケティングで採用を行う

自社ホームぺージを訪れた求職者をできる限り逃さないためには、MA(マーケティングオートメーション)などのツールを使って効率を高める手法もある。MAを採用することで、求職者の情報を積極的かつ効率的に集め、コンテンツマーケティングに必要な情報を抽出する。これにより、訪問者やその中にいる見込み客(採用に繋がる求職者)の申し込み意欲を高めてコンバージョン率を高めるアプローチが可能だ。

つまり求職者を顧客と見立てて『HubSpot』などのMAツールの機能を駆使するということだ。『HubSpot』は、インバウンドマーケティングの元祖として知られ、プロスペクト(潜在見込み客)を惹きつけ、リード(見込み客)化し、営業やマーケティングを効率化するのに優れた機能を発揮する。一般的には営業やマーケティング活動に使われるが、採用のマーケティング手法としても導入が可能だ。

求人数が少ない会社だとリクルーティングだけでは割高になる可能性もあるので、コンテンツマーケティングの一環として、採用だけでなく、顧客創造も合わせて導入するのがおすすめだ。

Topics: HubSpot, オウンドメディア, リクルーティング

デジタルブログ編集部
執筆 デジタルブログ編集部

ゼクシィネットなどの数多くのメディア制作に携わった後、Investing.com日本版編集長。現在はデジタルマーケティング統括責任者。メディアで培ったノウハウを生かし、HubSpotを中心としたデジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、インサイドセールスなどを中心に執筆。HubSpot導入コンサルタントとしても活動中。