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導入前にチェックしたいHubSpotとB→dashの比較

2023年5月1日 (公開 :2021年1月5日)

増え続ける見込み顧客や既存顧客への対応を効率的に進めるためには、マーケティングオートメーションツールの導入を検討してみてください。マーケティングオートメーションツールは、リード獲得から契約、アフターフォローなどを一括して行えます。

しかし、マーケティングオートメーションツールを導入する際に、どのツールを選べば良いか迷われている企業の担当者の方も多いのではないでしょうか。そこで、本記事では、「HubSpot」と「B→dash」の機能性や料金について比較し、どのように活用できるかをご紹介します。

 

📚 目次
      1.  
      2.  1 HubSpotの特徴
      1.            A  オールインワン
      2.            B  操作性
      3.            C  インバウンドマーケティングに最適
      4.  2 B→dashの特徴
      5.            A  操作性
      6.            B  BI機能 
      7.    C  オールインワン
        1.  3 価格比較
        2.  4 まとめ
  1.  

 

HubSpotの特徴

HubSpotは、インバウンドマーケティングツールとして、世界120カ国以上への導入実績があります。見込み顧客や既存顧客のデータを一元化するオールインワンタイプを採用しており、HubSpotだけでマーケティング業務が完遂できます。また、それぞれのツールには、マーケティングを最適化するための機能が備わっているため、見込み顧客のコンバージョン率を高められます。4つのツールの内、CRM(顧客管理)システムを無料で利用できるため、これからマーケティングを強化したい企業にとって、初めてでも導入しやすいのが特徴です。

 

A オールインワン

HubSpotは、複数のツールが一元化されたオールインワンタイプのプラットフォームです。マーケティングオートメーション(MA)、顧客管理システム(CRM)、営業支援システム(SFA)、カスタマーサポートから構成されており、データを一括して管理できます。もちろん、それぞれのツールを単体として使用することも可能ですが、すべてを統合させることによって、企業全体における業務効率の向上や業績アップにつなげられるのがメリットです。

 

B 操作性

初めてマーケティングツールを導入する企業でも、操作をしやすいのがHubSpotの特徴です。お問い合わせ(フォーム機能)、リスト機能、チャットボット、HTMLメール作成といったマーケティングに必要な幅広い機能が用意されています。HubSpotの機能は、コーディングの知識があまりなくても使えるようになっており、企業にとってエンジニアの確保が必須ということはありません。直観的に操作できるUIになっており、基本的な操作ならばマーケティング担当者だけで完了することが可能です。

 

C インバウンドマーケティングに最適

HubSpotは、インバウンドマーケティングを重視する企業に最適なプラットフォームです。ツールの1つであるMarketing Hubを導入することで、難しい知識を必要とせずに、Webサイトやランディングページを作成できます。また、最適なキーワードを分析するシステムによって、自社Webページへの検索流入を増やせるのも便利です。コンテンツの強化や、SNS(ソーシャルメディア)との連携を可能としており、オンライン上でリードを獲得しやすい環境を作り出せます。

 

B→dashの特徴

B→dashは、株式会社フロムスクラッチが販売する国産のマーケティングツールです。ユーザー目線に開発されているのが特徴で、初めての方でも見やすいUIや、必要な機能を取り付けられるカスタマイズ性に優れています。また、HubSpotと同様にオールインワンタイプのプラットフォームであるため、マーケティングオートメーション(MA)や顧客管理システム(CRM)、営業支援システムを別々に購入することなく、B→dash内で一括して管理を行えます。

 

A 操作性

B→dashは、HubSpot同様に操作性に優れています。データ統合テクノロジーである「Data Palette」機能を採用しており、データの抽出だけでなく、ほかのツールとのデータ共有をワンタッチで取り扱えます。プログラミングの専門知識が不要であるため、マーケティング業務に専念しやすいのがメリットです。さらに、豊富な機能を備えていることから、マーケティングの方向性に合わせて、自由にカスタマイズを行えます。マーケティングオートメーション(MA)、ビジネスインテリジェンス(BI機能)、Webカスタマーサービス、広告連携といった機能を選べるため、自社Webページをニーズに合わせられるプラットフォームです。

 

B BI機能

B→dashのメインの機能となるのが、「ビジネスインテリジェンス(BI機能)」です。BI機能とは、顧客に関するデータを一元的に管理できるシステムで、必要な指標をいつでも確認できます。アクセス状況をチェックする「アプリ・Webアクセス分析」、各Web広告施策への投資金額やコンバージョンを算出し費用対効果の可視化を行う「RoAS分析」、顧客の購買行動をモニタリングする「RFM分析」などを搭載しており、今後のマーケティング施策として最適です。ユーザーに配慮した見やすいUIを採用しているため、直感的にそのときに必要なデータを抽出できます。

 

C オールインワン

B→dashは、マーケティングツールがすべて揃っているオールインワンタイプのプラットフォームです。マーケティングオートメーション(MA)、顧客管理システム(CRM)、コンテンツ管理システム(CMS)といった基本的なマーケティングツールを搭載しているため、顧客データを一括して管理できるほか、企業内におけるデータの共有を行えます。また、現代に欠かせないデジタルマーケティングに必須の機能も備えています。多くのユーザーを抱えているLINEを使ったアプローチ機能「LINEビジネスコネクト」によって、顧客との密接な関係を維持し、コンバージョン率を高めるのに便利です。ほかにも、狙ったタイミングでスマートフォン上に通知を発信する「PUSH通知」機能など、B→dashを実装することで、幅広いマーケティング活動を進められます。

 

価格比較

価格

「HubSpot」と「B→dash」のどちらを導入するか迷われている場合、価格を比較するのも選ぶ際の重要なポイントです。どちらもオールインワンのプラットフォームですが、導入するツールによって価格差があるため注意しましょう。

まずは、「HubSpot」の価格体系からご紹介します。HubSpotは、無料プランのほか、「Marketing Hub」、「Sales Hub」、「Service Hub」から有料プランを選択する形態を採用しています。

 

・無料プラン(HubSpot CRM)

 CRMをメインとした機能を無料で利用できるプランです。「顧客情報の管理」、「フォーム作成」、「リスト機能」、「チャットボット」など幅広い機能を備えており、これからマーケティングツールの導入を検討する企業のお試しとして便利です。

 

・Marketing Hub

「Marketing Hub」は、インバンドマーケティングを実践するために必要なツールです。検索キーワードからの流入を強化するための「ランディングページ」や、見込み顧客とのつながりを維持する「リターゲティング広告」、「フォームフォローアップEメール」といった機能を搭載しています。Marketing Hubの料金は、「Starter:月額6,000円」、「Professional:月額106,800円」、「Enterprise:月額384,000円」です。価格に応じて、備わっている機能や、マーケティングコンタクト数に違いがあるため、どのようなマーケティングをイメージしているか考慮した上で選ぶようにしましょう。

 

・Sales Hub

次に、「Sales Hub」は、インサイドセールスとフィールドセールにおける生産性を向上に適したツールです。顧客との取引進捗や、Eメールのトラッキング、メールの送信時刻の自動設定といったリードへのアプローチを最適化できます。Sales Hubの料金は、「Starter:月額6,000円」、「Professional:月額60,000円」、「Enterprise:月額144,000円」です。Sales Hubに関しても、価格によって利用できる機能が異なるため、現状のマーケティングで必要なツールに応じて選びましょう。

 

・Service Hub

最後に、「Service Hub」は、見込み顧客や既存顧客へのカスタマーサポートを行うツールです。円滑なコミュニケーションを行うための「ウェブチャット」、担当者の業務を可視化する「生産性レポート」、自社サービスを体験した顧客の印象を把握する「顧客体験アンケート」などが搭載されています。Service Hubの料金は、「Starter:月額6,000円」、「Professional:月額48,000円」、「Enterprise:月額144,000円」の3つです。顧客へのサポートを行う上で重要なツールとなることから、予算に合わせて慎重に選ぶようにしましょう。

HubSpotで、どのプランを選べば良いか迷われている場合には、「Professionalプラン」をおすすめします。マーケティング施策を行うために必要な機能が備わっているため、現場の効率化につなげられます。Professionalプランを使用してみて、さらにマーケティングを強化したい方は、最上プランの「Enterpriseプラン」も導入してみてください。

次に、「B→dash」の料金を解説します。B→dashの料金は、HubSpotのように無料プランがなく、有料のみの料金体系となっている点に注意が必要です。パッケージ購入の金額として30万円~ほどかかるほか、どれだけの機能をカスタマイズするかによって価格が変動します。また、データベースの保存量に関しても、容量が大きくなるほど費用も高額になることから、導入の際に相談をしておくことをおすすめします。

  HubSpot b→dash
特長 世界120ヵ国、78,700社以上に導入。インバウンドマーケティングという概念を生み出した会社であり、世界的に知られています。MA、CRM、SFA、CMSなどがワンパッケージになっており、コードの知識があまりなくても使える操作性のよさも特徴。SNS連携、フォーム作成、チャットボットなどオウンドメディアに必要な機能が揃います。リードを獲得し、育成、契約という一連のフローを一つのソフトで可能です。 国内ベンダーから提供され、140社以上の企業が導入しています。b→dashは「誰でも」「ひとつに」「選んで」をコンセプトに設計されています。公式サイトに記載された「マーケティングに必要な機能を全て提供しています」という文言通り、搭載機能の網羅性の高さは特長のひとつです。「メール配信」「リード管理」「A/Bテスト」といった基本的な機能が完備されています。
価格 (Marketing Hub)
Starterプラン
月額6,000円
Professionalプラン
月額10万6,800円
Enterpriseプラン
38万4,000円

月額30万円

(初期費用は要問合せ)

導入社数の多さ ×
操作性
サポート体制

URL

https://www.hubspot.jp/ https://bdash-marketing.com/

 

 

まとめ

マーケティングオートメーションツールを導入する際には、用途や目的をしっかりと考慮した上で選びましょう。「HubSpot」と「B→dash」は、共にツールが一元化されたオールインワンタイプを採用していますが、機能性やUIに違いがあります。料金についても、備わっている機能によって価格が異なることから、予算だけでなく、使いこなせるツールを見極めることが大切です。今回の「HubSpot」と「B→dash」の比較を参考にし、マーケティングの効率化と売上アップを目指しましょう。

Topics: マーケティングオートメーション

デジタルビジネスブログ編集部
執筆 デジタルビジネスブログ編集部

デジタルビジネス編集部の編集者や所属ライターが執筆しています。