集客や契約率の面でも課題を抱えている方も多いのではないでしょうか?その解決に役立つのがMA(マーケティングオートメーション)ツールです。集客から契約に至るまでの一連の流れを自動化し、インサイドセールスと組み合わせてビジネスの最適化を実現するのに最適なツールです。今回は、数あるMAツールの中でも、特に注目度が高いHubSpotとマルケトの特徴や利用料などを比較します。
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HubSpotとは
HubSpotとは、HubSpot社が提供するMAツールで日本のみならず世界120カ国以上で8万社に利用されています。それでは、HubSpotの特徴について見ていきましょう。
便利機能が無料で利用可能
HubSpotは、数あるMAツールの中でも特に多様な機能が備わっているツールです。問い合わせフォームの作成機能、チャット機能、メール配信機能など、便利な機能ばかりです。そして、驚くべきはほとんどの機能が無料で始められること。まずはお試し感覚で、一連の機能を無料で幅広く使ってみるとよいでしょう。
インバウンドマーケティングに最適なCMS機能
HubSpotには、ウェブサイトやブログの記事を作成できるCMSツールも備わっています。自社製品の紹介や関連情報をまとめたページを作成して、Web上に公開が可能です。架電や訪問営業など人力に頼った地道なアポ取りをすることなく、HubSpotで作ったページを見た上で問い合わせをしてきた確度が高いリードの獲得が見込めます。
初心者でも簡単に使える直感的な操作性
HubSpotは、ノーコード仕様に近い操作性が魅力的です。多くの機能がありますが、それらの編集や設置にプログラミングなどの専門知識はあまり必要なく、ドラッグ&ドロップをメインにした直感的な操作性で誰でも簡単にページの編集ができます。例えば、入力フォームやチャット機能の作成と設置は、通常であれば複雑で時間も手間もかかる難しいものです。しかしHubSpotであれば直感的かつ簡単に利用できます。
マルケトとは
マルケト(Marketo)とは、アドビ株式会社が提供するMAツールです。アドビ株式会社といえば、Premiere ProやIllustratorなど皆さんも利用したことがあるサービスも多いのではないでしょうか。マルケトは世界39カ国6,000社以上で導入されています。
スマホアプリとの親和性が抜群
通常のMAツールであれば、Webサイトやブログに導入してビジネスの最適化や効率化を実現するものがほとんどです。その中でマルケトは、Webサイトに限らずスマートフォンアプリに導入することもできます。自社のスマホアプリを利用している際に、ポップアップや画面の一部にバナー広告を出したり、アプリをインストールしているユーザーに、アプリを開かずともお知らせが配信できるプッシュ通知があります。
キャンペーン投資対効果
お金や人材を投資して、一時的な効果を見込んで行うキャンペーン。しかし、どれだけキャンペーンを打とうにも、会社の決済者を説得するためにもキャンペーンの費用対効果を示す必要があるでしょう。マルケトであれば、行ったキャンペーンについてグラフをもってシンプルかつ詳細に効果が分かります。
各フェーズを徹底管理
マルケトの特徴である収益モデラー機能を使えば、自社のビジネススキームに特化した独自の収益サイクルをマルケト上でも設定し、それぞれのフェーズを簡単に管理できます。これによって、見込み顧客が今どのフェーズにいて、どのように動いているのかを把握できるほか、現状の課題が目に見えて分かるでしょう。また、詳細な分析機能を使いこなせれば、課題の洗い出しに限らず、それらの解決方法や広告の最適化も実現します。
HubSpotとマルケトの機能比較
HubSpotは新規顧客の獲得に最適
HubSpotの魅力は、ブログやウェブページを簡単に作成できるCMS機能、CRM、SFAといったインバウンドマーケティングに必須な機能がワンパッケージになっている点です。しかも操作性に優れ、エンジニアに頼らなくてもマーケティング担当者だけである程度のことはできてしまいます。経験豊かな担当者がおらず初めてMAを導入する企業には操作性に優れたHubSpotが向いているといえるでしょう。また、デジタルトランスフォーメーションのためにITで集客を考えている場合もHubSpotが最適といえます。
マルケトは幅広い手段と分析項目をもって課題解決に最適
マルケトは、HubSpotにあるようなCMSこそないものの、多種多様な機能が備わっています。また、MAツールとして重要な原因分析は商品の認知から購入、さらには再購入に至るまでをデータで見ることが可能です。一連の流れにおいて、どこに課題があり、それを解決するために何を使えばいいのかが簡単に分かります。これによって、顧客にアプローチする手段も増えて、ユーザーにとって最適な方法で成約まで取り付けることができるでしょう。ただし使いこなすまでにはある程度の経験が必要ともいわれます。
HubSpotとマルケトの料金比較
いくら便利とは言っても、導入するかどうかを判断する上で最も気になるのは運用にかかる費用でしょう。HubSpotとマルケトの料金を比較してみましょう。
HubSpotの料金形態
HubSpotにはMarketing Hub、Sales Hub、Service Hub、CMS Hubの各4種類の有料プランがあります。ここでは、基軸となるMarketing Hubをご紹介します。
Starterプラン
StarterプランはHubSpotの中で最もベーシックなプランです。ブログなどのCMS機能は別途で費用がかかりますが、リードへのアプローチに必要なすべての機能を利用できます。月額6,000円で利用可能です。
Professionalプラン
続くProfessionalプランは、CMSを含むほとんどすべての機能が利用できます。管理するチームが複数に及ぶなど、よほど込み入った機能を使う予定がないのであれば、このプランで充分でしょう。月額9万6,000円です。
Enterpriseプラン
Enterpriseプランは、HubSpotに搭載される全部の機能が制限なく使えるプランです。大人数で用途も様々に利用をする場合は、このEnterpriseプランが選択肢に入ってくるでしょう。月額38万4,000円です。
マルケトの料金形態
一方で、マルケトの料金形態は4つのプラン毎によって異なります。プランはSELECT・PRIME・ULTIMATE・ENTERPRISEで、それぞれ使える機能や用途が少しずつ異なります。具体的な費用は、必要とするデータベースの量などによって変動します。機能も充実していますが価格は高めです。また、他のMAツールと違って、無料の体験版などは用意されておらず、いきなり多額の利用料がかかってしまします。費用がホームぺージで掲載されていないため、詳しくは、直接問い合わせをして、自分の状況に見合ったプランを見積もりの上で利用するようにしましょう。
まとめ
今回は、MAツールであるHubSpotとマルケトの特徴についてご紹介しました。HubSpotもマルケトもそれぞれの良さがある便利なMAツールであることをお分かり頂けたのではないでしょうか。HubSpotとマルケト、それぞれの特徴をしっかりと比較した上でビジネスに合ったツールを選びましょう。