業務効率の向上や適切なマーケティングアプローチを行うためには、マーケティングオートメーションツールの導入が欠かせません。とはいえ、国内・海外から多くのマーケティングオートメーションツールが販売されているため、どのツールを導入すればよいか迷われている担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、国内外におけるマーケティングオートメーションのシェアをご紹介します。トップ5のツールについて詳細をまとめているため、導入時の参考にしてみてください。
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MAのシェア
まずは、ランキング形式で国内と海外での市場を比較しながら、マーケティングオートメーションツールについて解説します。国内・海外でもシェアを取っている製品もあるため、どのような点が人気を集めているのかもチェックしてみてください。なお、海外シェアのランキングは「Datanyze社」、国内シェアのランキングは「Datasign」のデータを参考にしています。
海外市場でのMAのシェア
1位:HubSpot
マーケティングオートメーションの海外シェア1位は、アメリカHubSpot社の「HubSpot」です。世界120ヵ国、75,000社以上で導入されており、全世界でのシェアは約30%にも上ります。主に、顧客へのアクションを促すインバウンドマーケティングに比重が置かれ、顧客の育成に活用しやすいツールです。
2位:Adobe Experience Cloud
海外市場の2位は、編集ツールとして世界的に人気のあるAdobe社の「Adobe Experience Cloud」です。マーケティングオートメーション以外にも、コンテンツ管理・顧客サポート・広告配信・eコマースといったツールが含まれており、Adobe Experience Cloudだけで幅広いマーケティング活動を行えるようになります。
3位:Oracle Marketing Cloud
日本でも知名度の高いOracle社の「Oracle Marketing Cloud」が、海外シェア3位にランクインしました。B2Cマーケティング向けツール「Oracle Responsys」、B2B向けマーケティングツール「Oracle Eloqua」、データ分析を行う「Oracle Maxymiser」などを搭載し、総合的なマーケティングソリューションとして活用できます。
4位:Active Campaign
第4位は、「Active Campaign」です。Active Campaignは、中小企業向けのマーケティング施策に向いており、SMSマーケティング・サイトのメッセージング・ランディングページの作成に対応しているため、これから初めてマーケティングに取り組む際に便利です。ただし、現段階では、日本語に対応していないため、今後のアップデートを待ちましょう。
5位:Pardot
海外市場の5位にランクインしたのは、アメリカ・Salesforce社の「Pardot」です。Pardotは、Salesforce社が販売するSFAやCRMといったツールとの連携に対応しているため、マーケティング部門と営業部門との連携を強化できます。
国内市場でのMAのシェア
1位:Pardot
マーケティングオートメーションの国内市場のシェア1位は、「Pardot」です。海外市場では5位であったものの、日本国内では約20%のシェアを獲得しており、多くの企業で導入されています。
Pardotが日本市場でシェアが高い理由として、見込み顧客をスコアリングでランク付けし、最適な営業サポートを行える点が挙げられます。また、Salesforce社が取り扱っているSFA・CRMとの一元化が可能であるため、効率的にマーケティングを行えるようになります。
2位:BowNow
日本市場のシェア2位は、約16%のシェアを誇るMtame株式会社の「BowNow」です。シンプルな操作性が特徴で、初めてマーケティングオートメーションツールを導入する企業向けに適しています。高額なツールが多い中、無料のフリープランから利用できるため、なるべく費用をかけずにマーケティング施策を行えるのも便利です。
3位:Marketo
アメリカのマルケト社が販売する「Marketo」が、日本国内のシェア3位にランクインしました。Marketoは、Datanyze社の海外シェアランキングでも6位で、全世界で5,000社以上に導入されています。マーケティングオートメーション以外にも、メールマーケティング・ソーシャルマーケティング・デジタル広告の最適化といったさまざまな機能を備えているのが特徴です。
4位:List Finder
国内シェア4位は、株式会社イノベーションの「List Finder」です。自社における見込み顧客の一元管理、開封率をチェックできるメール配信機能、アプローチの進捗状況を履歴として残せるなど、新規顧客開拓に役立ちます。中小企業における導入シェアが高く、人手が回らない状況でのインサイドセールスを効率的に行えるツールです。
5位:HubSpot
海外シェアで1位にランクインした「HubSpot」が、国内シェアでも5位を獲得しています。世界中で導入されており、日本語にもしっかりと対応しているのが国内市場でも高い人気がある理由の1つです。
HubSpotの特徴と評判
HubSpotは、国内・海外いずれの市場でも高いシェアを獲得しています。とくに、国内市場では国産のマーケティングオートメーションがランキングの多くを占めるなか、「CRMの無料版提供」、「オールインワンシステムの採用」、「操作性の高さ」など高評価を得ているツールです。
A CRMの無料版を提供
HubSpotは、CRMを無料で提供しています。電話・メール・SNSといったツール上における顧客とのコミュニケーションが自動的に管理されるため、業務の効率化が可能です。また、Facebook・InstagramといったSNSや広告との連携機能も充実しています。
B MA、CRM、SFA、CMSがワンパッケージ
HubSpotの特徴は、マーケティングを行うMarketing Hub、営業支援のSales Hub、顧客サポートのService Hub、コンテンツ制作のCMS Hubという4つのソフトウェアをまとめたオールインワンシステムを採用している点です。マーケティング・営業・顧客管理・顧客サポートのすべてを他のツールと連携させることなくHubSpotだけで行えるため大変便利です。もちろん、マーケティングだけで行いたい場合はMarketing Hubのみ使うなど個別でも使うことが可能であり、機能も充実しています。
C 操作性の高さ
マーケティングオートメーションツールの初心者でも操作しやすい点が、HubSpotの特徴です。たとえば、ソフトウェアの1つである「Marketing Hub」を活用すると、プログラミングスキルを必要とせずに、Webサイトやランディングページを作成できます。ドラッグ&ドロップで直感的に操作することができるため、初心者でも簡単にHubSpotを使うことができます。
まとめ
マーケティングオートメーションは、国内外で多くのメーカーが販売しているため、自社の施策や使いやすさに応じて選ぶ必要があります。なかでも、HubSpotは、国内・海外でも高いシェアを獲得しているほか、無料版も提供しているため、初めてマーケティングツールを導入する企業にもおすすめです。マーケティング・営業・顧客管理・顧客サポートが1つにまとまったオールインワンシステムも便利なポイントで、デジタルマーケティングによる高い効果を期待できます。